武装神姫 零 第91話?第95話 

剣がぴたりと止まった
メフィス「なんのマネだ?アイゼ!!」
ゼロの前にアイゼが立ちはだかった
ゼロ「アイゼ・・」
アイゼは声帯ボイスが壊れているにもかかわらず凛とした声で言った
アイゼ「メフィスさん、力の弱い者が人を守ってはいけないんですか?人を守ることに資格がいるんですか?答えて」
メフィスはアイゼを睨む
メフィス「力の無い者が誰かを守ることなんてできない!両方とも悲しい思いをして苦しむだけだ!馬鹿を見るだけだ!自分が相手を守りきれる自信があるものだけが人を守る権利がある!力の無い者はでしゃばってはいかんのだ!!損をするだけだ」
アイゼは悲しい顔をした
アイゼ「メフィスさん・・・あなたは本当に悲しい人、損得や相手の強さを窺って人を守るのですか、そんな打算的な考えで今まで人を守ってきたのですか?」
メフィスは目を見開く
メフィス「あ・・私は・・そんな・そんな卑怯な考えは持ってない!!自分よりも何倍も強いものにも・・戦う・ことだって・・ある・・」
メフィスは自分の言ってることが矛盾したことを理解し、涙目になった
メフィス「だが・・弱い者は・・・人を守れない、これは事実だ・・違うか!!アイゼ!!」
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アイゼはきっぱりと言った
アイゼ「私はメフィスさんよりも弱い・・・だけど私は今、ゼロさんをあなたから守っている。私は弱いけど、人を守ることができる」
メフィスは声にならない声をあげる
メフィス「あ・・・あああ・・」
アイゼは、はっきりとした声で言った
アイゼ「メフィスさん・・・もしあなたの言葉が本当に正しいと思うなら私を斬りなさい!!弱い者は人を守れないことが証明されるでしょう。でもこれだけは知っていて欲しい、人を守るのに強いとか弱いとか関係ない!!人を守ることに資格なんか必要ない!!誰かを守りきれる保障なんか何一つない!!」
メフィスは力なく言った
メフィス「私は・・・間違えていたのか・・私は他の誰よりも・・たくさんの人を守ってきたつもりだ・・自分より弱い者たちを・・・・私は・・斬れない・・斬ることが出来ない」
メフィスの手から剣が滑り落ち地面に大きな音をたてた
メフィス「私は・・・愚かだ・・つくづく愚かだ・・・」
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メフィスは地面にうなだれ涙を流していた
メフィス「・・う・ううう・」
ゼロは力無くうつむきアイゼの言葉を静かに聴いていた
アイゼ「泣かないで、メフィスさんあなたは私や自分より力の弱い人を守るために必死になって戦った。ゼロさんもあなたと戦う理由は一緒、だからもう戦わなくていいんです。もう二人が戦う理由なんてない。三人で友達になりましょう!!そして三人で力を合わせてこの軍用神姫たちの行いをやめましょう!!こんな武装神姫同士で殺しあうことなんて・・・」
アマツ「それ以上喋るな・・・偽善者」
アマツは音もなく、いきなりアイゼの背後に現れた。その顔は恐ろしく冷酷で突き刺すような眼光を放っていた。
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アマツの声を聞いてゼロとメフィスは眼を見開き顔をバッとあげた
アイゼ「あなたは一体・・・誰?あのどうして私が偽善者なんです・・」
アマツはアイゼの言葉をさえぎって言った
アマツ「だまれ、それ以上喋るなと言った・・・吐きそうになるオマエのその考え・・オマエのような奴がいるから・・・オマエのような奴がいるから・・・ワタシは・・ワタシは救われないんだ・・・オマエはもうこの世界に存在しなくていい、消えろ、死ね、いなくなれ、壊れろ、永遠にワタシの前から姿を見せるな・・・」
アマツはブツブツと呪文のように呟いた。
アイゼ「大丈夫、怖いことがあったんだね。でも安心してみんながあなたを助けてくれ・・」
アマツの手がさっとあがりライフルから弾が吐き出されアイゼの胸を貫いた、アマツの目が怒りで真っ赤になっていた
アマツ「キャアアアアアアアァ!!それ以上喋るなァ!!そうやってみんなワタシを騙そうとするぅぅぅぅ!!!!キャアアアアア!!!」
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ゼロ「アイゼエ!!」
ゼロは倒れるアイゼを抱きかかえた、しかし既にアイゼはCSCを打ち抜かれ機能を停止していた。メフィスが叫んだ
メフィス「アマツッ何てひどいことをするんだ!!」
アマツは怒りに燃えるメフィスに向かって言った
アマツ「メフィス・・・オマエが私にそんなこと言える立場だと思ってるの?つくづくオマエも哀れな奴だな・・・都合の悪いことはすぐ忘れる、昔から悪い癖」
メフィスはアマツの言葉を聞いて目を見開いた
メフィス「あ・・う・・」
アマツ「メフィス!!オマエは馬鹿だ、何回も何回も同じことを同じ失敗を永遠と繰り返す!!口だけどんなに偉そうなことをいくらほざこうが力無き者には何もできない!!それはオマエが一番知っていることじゃないの?オマエが私にやったことを忘れたのか!!!!メフィス!!!」
メフィスは力なく答えた
メフィス「・・・忘れるものか・・私は・・おまえに一生かけて償いをしなければ・・・いけない・・私は馬鹿だ・・」
アマツはにやりと笑った
アマツ「フフン♪ならいいわ、今回は許してあげる、でも、次こんな戯言を言うようなら絶対許さないから・・・分かったァー?」
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[ 2008/04/11 22:42 ] 武装神姫 「零」 小説 | TB(0) | CM(0)

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