F-14 トムキャット Tomcat 

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F-14 トムキャット Tomcat

大型クラスターミサイル"フェニックス"の運用を目的に、米国海軍機動部隊の投射戦力として開発・製造されたグラナン(現ノースロック・グラナン)社製第二世代戦術機。匍匐飛行による部隊単位の高速一撃離脱戦術を前提とするため、コクピット管制ユニットは複座型が標準仕様とされており、前席には操縦士、後席にはレーダー管制官が搭乗する。F-15よりも一回り大型の機体ではあるが、跳躍ユニットに採用された補助翼の可変機構により高い運動性を発揮する。
1982年、配備開始。

空母機動艦隊を中核とした洋上展開部隊での運用を前提に、長距離ミサイル攻撃による上陸支援を主とし、中・近接制域戦闘をも視野に入れて開発された機体である。多様な任務に対応するため乗員は2名となっており、複座式管制ユニットの前席には戦闘士、後席には航法士が着座する。
ユーラシアでの対BETA戦を分析した米国海軍の報告を受け、米国政府は建造中であったニミッツ級原子力空母・二番艦以降を全て設計変更し、1個大隊強の戦力投射が可能な本格戦術機母艦とする事を承認。それに伴って米国海軍は、史上初の艦載戦術機・F-11タイガーの後継機開発をグラナン社に特命した。
事実上の失敗作とされ、F-4にその座を奪われたF-11のリベンジに燃えるグラナンは、海軍の厳しい要求仕様に応えるべく先の失敗で蓄積したネガティヴデータを最大限に活用し、全社を挙げて後継機の設計に注力した。そして約半年後、提出された後継機の設計図と仕様は海軍関係者を色めき立たせた。
■ 海軍の要求仕様概略とグラナンの回答

・ 新開発の専用大型支援ミサイル運用 → 機体の大型化と複座式管制ユニットの採用
・ 連続作戦稼働時間の拡大
・ 高い生存性の確保
・ 機動性と運動性の大幅な向上 → 重装甲崇拝の転換・新素材による軽量な複合装甲とOBW(オペレーションバイワイヤ)の採用
・ 空力機動制御概念の導入 → 跳躍ユニットヘの可変翼機構採用

それは革新技術を積極的に採用した意欲的な新概念戦術機であった。その内容に驚喜した海軍は、設計段階にも関わらす100機を越える異例の先行発注を行い、期待を表明すると共に財務的な支援を確約した。そして潤沢な資金に裏打ちされた開発は順調に推移し、1981年11月に量産1号機が海軍に引き渡された。F-14に対する海軍首脳部の評価と期待は非常に高く、引き渡しセレモ二ーの際、海軍に於ける"戦術機の父"ラスコー・ヘレンカーター提督は「F-14の登場によって、これまでの戦術機は一夜にして旧式兵器となった」と最大級の讃辞を送った程である。
2001年の段階で、F-14は維持費の高騰を理由に繰り上げ退役が決定しており、F-18E/Fスーパーホーネットに海軍主力機の座を譲りつつある。退役する機体の一部はグレードダウン改修の後、米国以外でF-14を導入した唯一の国であるイラン、そして親米的なアフリカ諸国に売却される予定となっている。
1987年には日本帝国への販売も提案され、F-15と激しい売り込み合戦を展開したが、近接戦能力の不足から採用は見送られた。


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[ 2010/08/28 20:45 ] 模型 | TB(0) | CM(0)

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