武装神姫 零 第86話?第90話 

メフィスの巨大な剣が唸りをあげて、風を斬る、ゼロのハンドガンが絶え間なく火を噴き、風を貫く、凄まじい攻防が繰り広げられていた
メフィス「オオオオオォ!!」
メフィスが巨大な剣を振りかざし、ゼロに向かって野獣のように飛びかかった
ゼロ「ハアアァッッ!!」
ゼロは狩人のようにさっとハンドガンを構えると引き金を引いた
メフィス「ムン!!!」
メフィスは剣をひねり弾をはじいた
ゼロは驚愕した、さっきから弾道が全て見切られている。確実な有効弾を打ち込んでもあの巨大な剣を少しひねっただけではじき消される、あの剣は相手を斬るための剣ではない、防御に使うためにあんなに巨大なんだ!!
メフィス「そんな小道具でこの私を倒せると思っているのか!!!甘い!甘いぞオオォ!!」
ゼロは危険な賭けに出ることにした。下手をすれば真っ二つになるかもしれない、だが、あまり長い時間もかけていられない
ゼロ「ハアアア!!」
ゼロはメフィスに向かって突進した
メフィスはゼロに向けて剣を振り下ろす。ゼロはぐんと加速した
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メフィスが剣を振りおろす前にゼロは強化アームを使ってガードをした、ガキンと鈍い音を立ててメフィスの攻撃が受け止められた。メフィスはゼロを睨み言った。
メフィス「・・・なぜだ・・・なぜそこまでの思い切りのいい判断と行動ができ、まっすぐな瞳を持つ者がなぜ・・・このような力なき者たちを苦しめるような愚行を行う軍用神姫の中にいるのだ!!!!それが貴様の正義なのか!!それが貴様の大儀なのか!!何のために戦う!!答えろ!!」
ゼロはメフィスの重い剣戟を受け止めながら言った
ゼロ「・・・私は、正義や大儀とか・・・そんなモノのために戦っているんじゃない」
メフィス「何ィ!?」
ゼロ「私は・・・ある一人の神姫を守るために戦っている・・その神姫の笑った顔が見たいから・・・その神姫と友達になりたいから戦っているんだ!!」
メフィスはゼロの台詞を聞いて目を見開いた
メフィス「誰かを・・・守るために戦うだとォ・・・」
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メフィスはゼロの台詞を聞いたとたん叫んだ
メフィス「貴様ァ!!知ったような口を言うなああああァァ!!!!!」
メフィスはゼロの髪を鷲掴みにし思いっきりゼロの柔らかいおなかをめり込むぐらいの鋭い蹴りを突き刺すように放った
ゼロ「きゃっはッッ!!」
ゼロの口から雫が飛び散る
メフィスの目が怒りに打ち震える
メフィス「貴様は・・・なんという勝手な奴だ!!自惚れぬなよ!!自分の弱さを棚にあげて他人を守るだとォ?身の程を知れぇ!!貴様はそんなに強いのか!!貴様はそんなに偉いのかァ!!!貴様はァ!!他人を守ることが!!どんなに、大変で!!どんなに!!悲しくて!!どんなに!!どんなに!!虚しいことか!!知っているのかアアァ!!貴様はァ!!何様だァ!!!」
メフィスの蹴りは容赦なくゼロを貫く
ゼロ「カハッッ!!アアアアァグハッゲハケハッ」
ゼロは薄れいく意識の中でアイゼの悲しい顔を思い浮かべる・・・
ゼロ「・・・アイ・・ゼ・・きみ・・が・・悲しい・・顔を・・し・ていた・・のは・・私のせ・いなの・・」
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メフィスはゼロを壁に物凄い力で叩きつけた。ゼロの体が壁にメキメキとめり込んだ
ゼロ「くはッッ!!」
メフィスはゼロに剣の切っ先を向ける
メフィス「貴様ァ!!今の自分の姿を見ろォ!!他人を守ることができるほど!!貴様は強いか!!違うぅ!貴様は弱い心も体も何かも全て弱い!!誰かを守るということは他の誰かが傷つくということだ!!貴様が死ねば守るべき者はどうなる!!守られた者はどうなると思うぅ!!!」
ゼロはうなだれたままピクリとも動かなかったが、メフィスの声は頭の中に突き刺すようにはっきりと聞こえていた。
メフィス「誰かを守って・・・それで守った奴が死んで生き残った守られた者はそれからどうなる・・・一生悲しんで自分の力の無さを悔やんで・・・そして生きていくんだ・・・だから・・・力の無い弱い者には・心に一生かけても直らない深い傷がつくんだ・・・貴様はそこまでそこまで相手のことを考えて戦っているのか!?どうだァ!!貴様は!!自分も守り他人も守ることができるほど強いのかァ!!答えろォ!!!!!!!」
メフィスの声が響く
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ゼロは泣いていた。自分の力の無さと心の弱さ、そして自分の思いあがった気持ちに・・・
ゼロ「・・・わ・たしは・・まち・・がえ・ているの・・力の・・無い・・者は・・誰か・・を守ったら・・・いけな・いの・・」
ゼロの口から雫が垂れる
ゼロ「・・・アイ・・ゼ・・ごめ・・ん・・わた・・し・・あな・・た・・のキモチ・の・・こと・・なんに・・も・・かんがえ・・て・なかった・・」
メフィスは巨大な剣をブンと振り回した。
メフィス「貴様のような弱い者には人を守る資格など無い!!!!その身の力のなさ!!思いの弱さを悔いて死ね!!!!」
メフィスの目に一筋の涙が光った。その声は震えていたがはっきりとしていた。メフィスの剣が勢いよくゼロに振り下ろされる
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[ 2008/04/10 18:26 ] 武装神姫 「零」 小説 | TB(0) | CM(0)

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