キスの記憶の巻き  その2 

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2 聞きたい


マスター「うん・・・・続き聞きたい」

カノーネはよいっしょとマスターの方を向く。

カノーネ「まあ、たいした話じゃないんだが・・・
前のマスター・・・あれは今から6年前くらいなんだが、「戦争」があったの覚えているか?」


マスター「戦争?俺が大学に入りたての頃かにたしか・・・中東かどっかの国でなんかあったような」

カノーネ「21世紀の最初の年にアメリカで起きたテロ、2001年9月11日アメリカ同時多発テロ事件
あれからずーと続いている一連の関連戦争さ。
今から30年前の2009年の終わりにこの国が戦争に間接的に参戦するようになってからずーと続いている支援協力の一環で
前のマスターは民間警備会社にいたんだ。中東のA国にいる多くの難民に救援物資を送る仕事についていてさ・・・・」

マスター「ちょ、ちょっと待て待て!!いきなり話がぶっ飛んでませんか!?カノーネさんのマスターて警備会社の社員さんだったんでしょ?
何?難民って!?戦争の協力!?」

カノーネ「落ち着け、PMSCsっていったほうが分かりやすいかな・・・」

マスター「・・・・・・・民間軍事会社?」

カノーネ「まあ、そういうことただ、マスターは人を殺したりとか傭兵とか銃を撃つとかそういうのじゃない。
戦争で傷ついたり困っている人たちに食料や衣料品、水なんかを届ける仕事をしていたんだ」

マスター「立派な仕事じゃないか・・・俺なんかヒラのサラリーマン」

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カノーネ「家ではさびしいから話相手と留守番用に俺を買ったんだと、家族は喧嘩して勘当されていないし、恋人も友達もいない奴だった」

マスター「へーーーさびしい奴だね」

カノーネ「・・・・・・・・なんでも、自分は危険な仕事についているから死んでも困る人が少ないように、わざと一人ぼっちにしたんだってさ・・・バカ・・・だよな・・・」

マスター「・・・・・・・・」

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カノーネ「マスターは半年に一回、その国に行っていろいろ仕事して帰ってきていたんだ。
半年仕事して半年休むといった感じで休みの時はよく神姫センターに行っていたりしていたんだ
マスターと俺の2人だけだったけど楽しかった。いろいろなことがあった」

マスター「・・・・うんうん」

カノーネさんがうーんと伸びをする。

カノーネ「5年って長いようでなんか短い年月だったよ。半年いて半年いないの繰り返し・・・
あーというまにさ・・・なんかそのA国でさ、また大きな戦争が起きたんだよ」


マスター「・・・・・ああ、覚えてる確か戦争が起きていろんな国が介入してめちゃくちゃになったんだ」

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よいっしょとカノーネさんが立ち上がろうとするが、ぴたりと止まる。

カノーネ「でさ、そのマスターがな・・・行くんだって言うんだよ。戦争の真っ最中のそのA国にさ・・・」

マスター「・・・・・・・危険だ」

カノーネ「俺は行くなって危ないからヤメロって、泣き叫んでわめいて必死で小さな体でしがみついて噛み付いて暴れたんだ」

マスター「・・・・」

カノーネ「関係ないじゃないか、その国の人たちがいくら困っていようと死のうが関係ないじゃないかって・・・すごくひどいことを俺は言ったんだ・・・・」

マスター「うん・・・・」

カノーネ「そしたらさ、そいつこう言ったんだ 
困っている人 苦しんでいる人に 食べ物や水、服を持って届けに行く これが俺の仕事だ。俺が出来る仕事だって
困っている人たちがいるのに、俺は無関心になることは出来ない
もし、俺のことを バカ だと言うなら 俺は バカ でかまわない」

カノーネ「俺は言ったよ バカ だって・・・バカヤローだって・・・かっこつけるなって・・・・」

マスター「カノーネ・・・」

カノーネ「家を出るとき、俺はマスターにごめんなさいって謝ったんだ。
そしたらマスターが・・・俺にキスして言ったんだ。

帰ってきたらつづきをしようって・・・な・・・バカが・・・無事に必ず帰ってくるってな・・・ふふふふ・・・

その後は・・ふふふ・・・しらねーや・・・・よくおぼえてねえー・・ひでええマスターだよな最低だ・・
自分は危険な仕事についているから死んでも困る人が少ないように、わざと一人ぼっちになってさ・・・俺はどーすんだよ・・・バカが」
マスター「カノーネ!!!」

俺はカノーネに手を触れようとしたが・・

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カノーネは俺の手を優しく払いのける。

カノーネ「というわけさマスター」

マスター「・・・・・・・カノーネ」

カノーネ「あーーあーーそれで前のマスターはその後どーなったのかシラネーしよく覚えてねー
マスター不在となった俺は、いつの間にやら家財道具と一緒に中古ショップに売りさばいてさーごらんのありさまさ!あはっはあ」

マスター「・・・・・・・」


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カノーネ「でーなんだっけ?そのときのキスの味だったけー?」

マスター「ああ・・その・・・ごめん・・」

カノーネ「涙の味だ」

マスター「・・・・・・・・」

カノーネ「なあ、マスター」

マスター「んん・・・」

カノーネ「マスターは今日も明日も仕事に行って何事もなく帰ってくるんだろ?」

マスター「あああ・・・」

カノーネ「そして俺もいつもどおりマスターの帰りを待っている。当たり前で普通だけど・・・俺はそれが一番幸せだ」

マスター「ありがとうカノーネ」

カノーネ「マスター、5年もたってこういうのいうのなんだけどさ、俺は前のマスターも今のマスターもどっちも好きだ。
よく似ているんだよな・・・・・2人ともバカなところがさ・・・・」

マスター「え?」

カノーネ「はい、この話はこれでおしまい、ほれナデシコたちを迎えにいくぞー」


終わり


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[ 2009/11/17 23:53 ] 我が家の武装神姫紹介 | TB(0) | CM(2)

前回のも見させては頂いていたんですが出遅れた∑
でも確かにプライベートなことかもしれないですけど
このまま聞かないなんて自身には無理なので2の聞くを選んでたと思います

っとカノーネさん最古参の神姫さんだけあって落ち着いてはいましたが
その大人びた雰囲気はただ年長者というだけでは無かったようですね…

以前のマスターさんは危険な仕事ゆえに自分の周りから人を遠ざけていたためにカノーネさんを買ったのでしょうけども
いつの間にやら前のマスターさんにとっても彼女はかけがえのない相手になっていたのかもしれませんね

何事もない日常といううのが一番の幸せというのも彼女だからこそ重みを感じます。
[ 2009/11/19 21:24 ] [ 編集 ]

コメント返し

arahabaki さま

やはり2ですか、あえて聞かないのもいいかも知れませんが、やっぱり気になりますし・・・

今回のカノーネさんのお話はちょい実話混ぜています。
何事もない日常は一番の幸せ。ある意味究極ですww

カノーネさんは精神年齢が26歳くらいの設定です。10年前は精神年齢16歳くらいに設定されていたんですが・・・やっぱり10年もたつといろいろ世間の物事とか理解してくるので精神年齢も上がってくるという感じです。
ちなみにナデシコさんは21歳くらい、シャロンが18歳くらいで・・・
セイヴァーさんが15歳くらいという感じです。


余談ですが、我が家の神姫の世界観では神姫の精神年齢はけっこう重要で、たとえば精神年齢7歳くらいの神姫と精神年齢30歳くらいの神姫とはあまりうまく会話がなりたたなかったり、頭のいい神姫や年齢上の神姫が若い神姫や子供のような神姫をバトルロンドでは経験の豊富さを生かして小バカにしたり騙したりすることがあります。

また神姫によっては業務用の神姫とか仕事や警備用で働いている神姫が多く、会社とか仕事をしていない神姫。
学生とか家庭用の仕事をしていない神姫を「ニート神姫」とか「ゆとり神姫」「プータロー神姫」「ガキ神姫」とか言ってバカにしたりする問題とかもあったり・・・

このあたりの設定はそのうちお話にも登場させようと思っていますが、かなり問題になりそうな話になりそうw



[ 2009/11/19 23:17 ] [ 編集 ]

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