武装神姫 フィギュア劇場 45 


武装神姫 「真零」  第5章    犬のプライド

DSC05387.jpg

シオン「うぎゃああああっ!!がはっうああああああ」

シオンの絶叫がバトルロンドに響きわたる。
めきぱきとシオンの腕が悲鳴を上げる。

ヘアリーのマスターである海野は目を伏せていった.

海野 「ヘアリー!もういいやめてあげて、かわいそうだよ・・・」

ヘアリー「・・・・了解、主」

ヘアリーはそういうとスッとハサミの力を抜き、シオンを開放した。

DSC05388.jpg

シオンはバラバラと身にまとっていた装甲をパージし、地面に突っ伏す。
目に涙を浮かべ、肩ではあはあと荒く息をし、うずくまる。

シオン「くうう・・・はあ・・・はあ・・・ううう」

ふと目を上げると、シオンのマスターの山本がサレンダーボタンを押していた。

敗北・・・・私は負けたのか・・・

DSC05389.jpg

ヘアリーはシオンに向けて槍を突き出し、勝利の宣言を行う。

ヘアリー「私の勝ちだ!!!」

観客から歓声と拍手が巻き起こる。

「うおおおおお!!!すごい!!勝ったぞ!!さすがAランク神姫だ!」
「あのカタリナ社製の重装甲戦闘神姫に勝つなんて、あの神姫とマスター、相当戦いなれているぞ」
「かっこいい!!ヘアリーさまー素敵ですー」 「いい勝負だった。すごいよ」


DSC05390.jpg

ヘアリーはにやっと白い歯を見せて笑う。

ヘアリー「いい勝負だった。ありがとう。ここまで真剣になって戦ったのは初めてだ。
すごく楽しかったよ・・・・・・・あんたはどうだい?楽しかったかい?」

シオンはかたかたと情けなさとむなしさで震えていた。

シオン「・・・・私のCSCを破壊しろ・・・・もう・・・何もかもどうでもいい」

DSC05391.jpg

ヘアリーははっと鼻で笑う。

ヘアリー「ははは!!まだそんなこと言ってるのかいあんた!!私はそんなことはしないよ。
神姫にとってCSCは一番大切なココロだ。神姫にとっても一番大切なモノを奪うことなんてわたしには出来ない・・・そんなことをしても私のマスターも、お前のマスターも悲しむしな・・・」

DSC05392.jpg

シオンはぐっとヘアリーをにらむ

シオン「もう一度言う。私のCSCを破壊しろ・・・・・・だれが悲しもうが!!・・・そんなこと私はどうでもいいんだよ!
私には関係ない!!!私が壊れて悲しむ?くだらない!!誰も私が壊れたからって悲しむわけないじゃない!!!!
私は誰も信用なんかしていない、自分さえも信用していないこの私をいったい、誰が信用して、死んだときに悲しんでくれるんだよ!!!

そんな安っぽい同情や情けなんか、私はいらない!!!必要ない!!私を殺せ!!」

シオンはぽろぽろと涙を流しながら叫んだ。

DSC05394.jpg

ヘアリー「・・・・私はあなたのことなんか、知らない・・・どういった過去を歩んできたのか、今まで何をして、どんなマスターの元にいたのか知らない

あなたが見てきた世界がどういった世界か知らないけど、ひとつだけ言える。

あなたが言うほど、この世界もあなたもくだらなくなんかない」

DSC05395.jpg

ヘアリーは槍を地面に突き立て、シオンから目をそらして言った。

ヘアリー「シオンだっけ?もしあなたがバトルに勝っていたら、私のCSCを壊していた?」

シオン「・・・・・・・・」

ヘアリー「だから、私はあなたのCSCを破壊なんてしない」


つづく

スポンサーサイト
[ 2009/03/01 13:26 ] 武装神姫 「真零」 | TB(0) | CM(0)

コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://katarinarina.blog120.fc2.com/tb.php/301-9054ab87