武装神姫 フィギュア劇場 40 

武装神姫 「真零」  第5章    犬のプライド

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神姫センター内にある神姫休憩室

バトルロンドに出る前にここで武装の準備を行ったり、神姫同士が交流する場でありさまざまな神姫が待機していた。
さきほどの戦闘で圧倒的な戦闘能力を見せ付けられ、普段利用している神姫たちがひそひそとシオンのうわさ話しに花を咲かせる。

砲台型「ねえねえ、さっきのバトル見ていた?今までいろんな神姫の戦いを見てきたけどあんな力任せのごり押しのパワーゲームなんて見たことないよ」

シスター型「さっき、データみたけどあの神姫、カタリナ社製の装甲戦闘神姫だってさー
カタリナ社の神姫の中でも戦闘に特化した強い神姫だってマスターが言っていたよ」

サソリ型「どちらにしたって、気に食わないね!何?あのふてぶてしい態度は?
武装にモノ言わせて、相手を力でねじ伏せるなんてスマートじゃないね」

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ぴくりとシオンの耳が動く

シスター型「ひっ、聞こえるよーもっと小さな声でしゃべろうよ」

サソリ型「聞こえるように言ってるんだよ。次は私、あいつとバトルするんだからな!」

砲台型「うわー、そうなんだーがんばってね」

シオンはぽけーと天井の蛍光灯を見上げる。

3ヶ月前に、私は日本橋の海外ショップで中古のタグを張られてショーケースの中で売られていた。

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高機動装甲戦闘機型MMS 「グレイ・ハウンド」 型番:ACMMS?04/FT

それが私の製品の名前で、ヨーロッパのとある国のどこかの金持ちオーナーに買われて、バトルロンドで散々戦った後、
 「飽きた」 というすごく単純明快な理由で売られた。
特に何か悪いことをしたわけでもない、ただ淡々と毎日、流れ作業のようにバトルロンドで戦い、バトルに勝利していただけ

実際、私もバトルに飽きていた。対戦相手の神姫はみんな私より装備の劣る弱い神姫ばかりだった。
私の武装はカタリナ社製のえらく強力で高級な武装だったみたいで、並みの神姫ではまったく歯が立たないらしい。
私はこの武装と気に入ったわけでも、嫌いだったわけでもない。武装は武装だ。それ以上でもそれ以下でもない。
ただ、最初からついていたから変えるのが面倒だから変えないだけ。

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中古ショップで私は、それなりの値札をつけられてショーウインドウに飾れていたところを今のオーナーに買われて今にいたる。

今のオーナーは、山本という名の普通の平社員の微妙にずれた男だ。
会社のボーナスで、中古といえどもけっこうな値段をした私を買った理由は非常にくだらない。

山本「僕は強い神姫がずっとずっと欲しかった。君を見た瞬間!これだ!!と思ったんだ。
カタリナ社製の装甲戦闘神姫なんてめったに見れるもんじゃないし、強い君がいれば僕はそれだけで満足だ」

くっだらない ようはこの男は、見栄のために私を買ったのだ。

あえてたとえるなら 4畳半の部屋にバカでっかいテレビを置くようなモノ
フェラーリやベンツを中古で買って 女 に自慢するようなモノ
ろくに引きもしないのに高価なギターを買うようなモノ

そのレベルだ。 典型的なバカで愚かな男だ。

私はこのマスターが大嫌いだった。だから私はいつも淡々とめんどくさそうに愛想笑いをしたり、生返事しかしない。


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リス型「でねーでねー、この間ねマスター、私のことぎゅーとしてくれたんだよー」

天使型「いいなー、私はマスターと一緒に遊園地いったんだよ。いいでしょー」

サンタ型「みんないいなー、私はマスターとゲームセンター行って音楽ゲームやるんだよ」

シオンは横目でちらりと、他の神姫たちのマスターとの自慢話を得意気に話すのを聞いている。

シオン「マスターと楽しく遊ぶね・・・・」

くっだらない そんなことをあのマスターとするくらいなら、寝たほうがマシだ


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山本 「シオン?さっきから何ぶつぶつ言ってるんだ?もうすぐバトルが始まるぞ。
用意しなくちゃな・・・・」

シオン「・・・・・イエス・・・マスター」

私はけだるそうに装備を装着する。

山本 「あのさ、シオンさっきのバトルだが、あれはいけな・・・・」

シオン「申し訳ございませんでした。マスター以後気をつけます」

山本がしゃべり終わらないうちにシオンは、会話を断ち切った。

山本「あー・・はは、じゃあ、次のバトルもがんばってね。今度の相手はマジック・マーケット社製のサソリ型神姫だ

ええと、データ渡すね・・と」

シオン「けっこうです。いりません。私は必ず勝ちます。もし私が負けるようなことがありましたら即
私をリセットしてデータを消してくださってかまいません」
山本「!?な、何を言っているんだシオン?」
ビーとブザーがなる。試合開始5分前の合図だ。
シオン「・・・こうすれば、意味のないくだらない戦いも少しは意味があるでしょう」


シオンはそういうばっさりと切り捨てるとと、試合会場に向かった。

つづく








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[ 2009/02/22 23:37 ] 武装神姫 「真零」 | TB(0) | CM(0)

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