MMS-零 ミッション 48 「連邦軍高官護衛作戦」イベントムービー 

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2342年 9月2日   

カタリナ社フランス局本領

古都市「パリ」


ダーウィン級宇宙戦艦

ヴェイガン戦艦

カタリナ社戦艦鹵獲

シャロンホスト級戦艦

アレキサンドリア級重巡洋艦.

戦艦サダラーン級

クロノス級機動重戦艦

戦艦その2

連合軍 ステルス間

ナスカ級高速戦闘艦

アロウズ巡洋艦

アイリッシュ級戦艦

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かつてのイル=ド=フランス地域圏の首府である。古都「パリ」

欧州最大の都市であり、同国の政治、経済、文化などの中心である。また、ニューヨーク、ロンドン、東京、ズムシティなどと並ぶ世界トップクラスのメガロポリスでもある。

現在、パリの上空では通商連邦および通商枢軸同盟、カタリナ社の艦艇が多数停泊していた。


ここで、北アフリカにおける戦乱。マグリブ戦争についての合同協議が行なわれていた。

カタリナ社女性将校艦長

フランス局 フランソワ=カトリーヌ・ドヌーヴ提督 


ドヌーヴ提督「これより、我がフランス局の主催するパリ合同会議を行ないたいと思う。各諸陣営の高級将校諸君、遠路はるばるこの『パリ』に来ていただいたことにまずは感謝する」

ドヌーヴ提督がもったいぶった言い方で挨拶をする。

カタリナ社ナチス将校

カタリナ社 ドイツ局 新武装親衛隊 ネオ・ナチス政治将校

カタリナ・ヒュードラ提督

ヒュードラ提督「我がドイツ局からはフランスのパリなんて、目と鼻の先ですけどね。我がドイツはここでさまざまな条約も調印しましたし、第二次大戦では占領もした因縁めいた場所ですし」

ヒュードラ提督がドヌーヴ提督を酷く冷たい目で睨む。

カタリナ社イギリス局将校

カタリナ社イギリス局 中東方面軍艦隊 司令官

カスリーン・モンゴメリー提督

モンゴメリー提督「ドヌーヴ提督、お互い忙しい身だ、まどろっこしい挨拶は省いてスマートにいこうじゃないか?」

モンゴメリー提督がわざわざ自前の紅茶を持ってきてすする。

ザフト将校

プラント ザフト・地上方面 第3艦隊 戦隊長

マリー・ルイーズ・アルベール提督

アルベール提督「フランス局は此度のマグリブにおける両陣営の戦争行為に加担しない、国際法上に基づいた行動を遵守し、両陣営に経済活動を行なうとの、行動理念だったと思うが・・・一体我々をよびつけてどうしようというのだ?」

アルベール提督が問いかける。

地球連邦軍将校その2

地球連邦軍 北アフリカ地区方面軍 司令官

シェリン・アロイ提督

アロイ提督「いまさら、和平会議なんて虫唾が走る。薄汚いスペースノイドとファシスト勢力を我が地球連邦は決して許さない!!」

アロイ提督は腕を組んで枢軸国側の席を睨む。

カタリナ社女性将校その1

カタリナ社スペイン局 アフリカ方面軍艦隊 司令官

マリア・デ・フランコ提督

フランコ提督「なんだと!!!元々は貴様ら連邦が勝手に北アフリカの利権を我々から奪ったのが原因ではないか!!何が地球連邦だ!!全体主義者共め!!」

フランコ提督が憤り、机を叩く。

ティターンズ女性将校

地球連邦軍 ティターンズ 第3方面軍 司令官

マルス・オム提督

マルス提督「だまれ、だまれ!!反地球連邦主義のファシストめ!!!貴様らが侵略してきたから今回の戦争が起きたんだ!!」

マルス提督も負け字と立ち上がってフランコ提督を指差す。

ヴェイガン女性将校

ヴェイガン 地球侵攻軍 第7戦隊 司令官

ザナルド・エル・ルーミー

ザナルド指令「何を勘違いしている・・・強制的に宇宙移民を行い、我々、ヴェイガンの民を、あの暗黒の火星圏に追いやり、自分たち地球連邦軍はヌクヌクと安全なエデンを一人占めしておいて・・・何が侵略だ!!」

ザナルド指令が静かにこめかみをぴくぴくと青筋を立ててキレル。

アロウズ女性将校

地球連邦軍 独立治安維持部隊「アロウズ」中東艦隊指令

ニーナ・リント提督

リント提督「やれやれ、一体何年前の話を持ち出してくるのやら・・・ヴェイガンの火星移民計画は数百年も前ではないではありませんか!そんな古い話を持ち出して領有権の主張は不毛としかいいようがありません」

リント提督は呆れ顔で嘲る。

カタリナ社 女性将校その2

カタリナ社イタリア局 地中海方面軍艦隊 司令官

カタリーナ・フォン・サヴォイア提督

サヴォイア提督「地球連邦政府には、もはや地球圏の盟主たる資格は存在しない。自分たちが地球の中心だと思った傲慢極まわる行為には、ほとほと愛想がつきたよ。北アフリカには豊富な資源と地球の大動脈たるスエズ運河がある。それを狙って宇宙移民者を生み出した罪は大きい」

サヴォイア提督が声を大にして手を振る。

連邦軍ロンドベル将校


地球連邦軍 第13独立艦隊「ロンド・ベル」中東支部指令

ティアンム・セナ提督

ティアンム提督「だからと言って、このような暴力的な侵略戦争が正当化されるわけではないがな」

ティアンム提督がぼそりと、しかしわざと皆に聞こえるようにつぶやく。

ネオジオン将校

ジオン公国 地球方面軍 北アフリカ艦隊 司令官

クリスティーネ・ヨハン・ハイドリッヒ提督


ハイドリッヒ提督「最初に我々を弾圧し、あの暗く冷たい宇宙に追いやり圧制をしいておいて、よくそんなセリフが吐けるな」

ハイドリッヒ提督がカチンと来て、席を立ってティアンム提督を睨む。

地球連合軍女性将校

地球連合 ファントム・ペイン 第2管区 司令官

シルビア・ルン提督

シルビア提督「答えが出たようね。我々は最後まで独裁と侵略に対して断固たる決意で戦いに望む」

シルビア提督がもはや対話など不要と切り捨てる。


両陣営の高級将校たちはお互いの敵をにらみ憎しみ合う。



地球連邦軍女性将校


地球連邦軍 エジプト地区方面軍 司令官

リズィ・ワイアット提督

ワイアット「諸君、私に一つ提案があるのだが・・・よろしいかな?」


今まで沈黙を保ってきたワイアット提督が手を上げる。



ドヌーヴ提督「これはこれは、ワイアット提督、どのような提案でしょう?」


ワイアット提督は両陣営をひとしきり見渡す。


ワイアット提督「ここにいる全ての諸陣営はさまざまな思想や人種、国家、文化圏の違いなどあれど、元々は同じ地球から生まれた人類だ。住む場所や国家の違いで争うのはあまりにも忍びない。

私は、地球連邦の一員として今回の戦争を真に遺憾だと思っている」


突然のワイアット提督の演説に諸陣営の将校たちは目を丸くする。


モンゴメリー提督「ワイアット提督!?一体何を言って・・・」
アルベール提督「な、なんだ?」
ティアンム提督「おい、こんな話聴いてないぞ、私は?」
リント提督「どういうことだ?」


会議場からヒソヒソと話し合う声が聞こえる。


ワイアット提督「今回の戦争の原因は我が通商連邦陣営と通商同盟陣営の単なる土地争い、スエズ運河の利権問題だと私は認識しているが、諸陣営の将校はどう思われる?」

ヒュードラ提督「ちょ、ちょっと何を言っている!!」
シルビア提督「それは極端すぎる考えですよ!!提督」
サヴォイア提督「我々はそのような権益問題だけで戦っているわけではない!!」
アロイ提督「これは通商枢軸国の侵略戦争です!!」
ザナルド指定「違う!!これは失われたエデンを取り戻す聖戦だ!!」

会議場は大荒れとなる。

モンゴメリー提督「・・・・・・・・・・・・一体何が言いたいのだ?ワイアット提督」



モンゴメリー提督がワイアット提督を睨む。


ワイアット提督「私はここに一つの提案をする。北アフリカから連邦、枢軸国軍全ての戦力を撤退、この地を中立勢力であるフランス局の保護租借域とし、スエズ運河は日本局が契約運営とし、サハラ砂漠はUSA局の支援の下、緑地化計画を行い、戦乱で荒れたこの地を再生させることを提案する」


一気に静まりかえる会議場。


ヒュードラ提督「な、なにィ!!!!!!!!!??」
マルス提督「ふ、ふ・・・ふざけるな!!!それは我が地球連邦のアフリカ大陸における主権放棄ではないか!!」
アルベール提督「カタリナ社の拝金主義勢力に売り渡すのか!?」
ハイドリッヒ提督「そんなことが許されると思っているのか!!地球連邦!!」

ティアンム提督「い、いや、これは妙案だと私は思うぞ、北アフリカから我々が撤退することによってこの長引く戦乱に一つの折り合いがつく」
ハイドリッヒ提督「し、しかし・・・これでは我々の立場が・・・ないではないか」
ザナルド指令「条件付きで休戦協定ではないのか?いやでも・・・このような案件は」

会議場では、この提案に議論が巻き起こる。


ワイアット提督「此度の戦乱で、北アフリカの環境は汚染され、貴重な大地、資源が浪費されている。

仮にどちらの陣営が勝ったとしても得るものは少ない。それならば、いっそのこと第3勢力の手にゆだね、環境を回復整え、その上で各諸陣営は都度、貴重な資源や土地に対する入植、スエズ運河に対する利権を話し合うべきではないか?」

ドヌーヴ提督はニヤりと薄汚く笑う。


結局、この会議では、明確な返答は各陣営ともに避け、暫定的な北マグリブにおける休戦協定が結ばれた。


両陣営が互いに攻撃的行為や敵対行為を一時停止することに合意したのだ。

限られた時間、または限られた場所で戦闘が停止され、その間負傷者や犠牲者の救出が行われたり、本格的な休戦や終戦への交渉が行われはじめる。



会議場での、このワイアット提督の提案は諸陣営に大きなショックを与え、あまりにもデリケートな問題であり今後の国家戦略ひいては地球圏の運命を左右することになる。


もちろん、このワイアット提督の発言に対して、前線の将兵たちに与えた影響もいうまでもない。

まったく予想もしない形で、マグリブ戦争は唐突に休戦状態となり、最前線の部隊には『積極的戦闘を禁じ、自衛戦闘のみ許可する』という厳命が下る。

このまったく見勝手な提案を納得しないのは、今まで血反吐を吐いて前線で戦ってきた強行路線の将兵たちであり、暴走した愛国主義の軍部の一部隊はやがて、取り返しのつかない大事件を引き起こすことになる・・・・



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[ 2012/09/17 19:37 ] ミッション | TB(0) | CM(8)

- 遺跡 -
北アフリカに存在するとある遺跡。
幾度かの戦火を経験しながらも、この遺跡は幾らか原型をとどめていた。
故にまた戦場となる原因にもなっていたが。
とある傭兵がその美しさから、爆破を躊躇い、味方に被害を出した等と言うフォークロワも存在する。
そんな胡散臭い遺跡にHVTと最近方向性の安定しない一行が居た。

ラス「いやぁUEは強敵だったね。でもボクがマスケットを突き刺しながら後ろの相手を撃つと言うダブルキル。
更には壊走する連邦軍を尻目にロッターとビームホークの巧みな二本ワザがUEを逆に倒していったのには、自分で自分を褒めたい気分だよ!」
ロイド「その活躍は完全カットだがな」

ごめんね久々に40kの方に誘われちゃって遥か彼方の銀河系でIG指揮してスペマリにリンチされてたの。

ミッド「御蔭でHVT私が操縦する羽目になりました。
…それよりマスターの読みどおり、パリ協定が開かれた…と言うか一方的に和平調停させられた様ですね」

またフランスが得意のビッチさとハイエナぶりを発揮したか。
それよりこの紅茶提督。エアコンが好きみたいだな。

ステ「連邦軍に沢山居ますよねーってかまともに職業軍人やってる人の方が少ないですよね。
流石職業訓練校。下はチンピラ上はサル」

ゴップ閣下とか政治家と軍人を両立した人も居るがな。
裏表の無い素敵な人だった。
何でヨハンみたいな戦争屋が祭り上げられてんだろう。

ラス「ヨハン…トリニティ?まーセンソーで活躍したからだよ。
それでどーなんのかな?戦争おわちゃったみたいだけど」

ロイド「終わるとは思えないな」
ミッド「後ヨハンはレビル将軍のファーストネームです。フルネームはヨハン・エイブラハム・レビル」

日本外人部隊でPEUを相手にしてた頃。漁夫の利狙いのAFTAが形式上は勝者になった。
がその露骨なハイエナっぷりが招いたのはPEU過激派にによる核攻撃だ。

ステ「それゲー…あいてっ!水筒投げないで下さいよ!」

理想の上司だろ?(キリッ)
戦争は終わらせるのが難しいと言うが、下手に終わらせると続けるよりも不幸な結果になる。
カタリナ社はコリア局がどうなったかもう忘れたらしいな。
ロンド・ベルは所詮は巡回警備員。
地球の未来を憂うティターンズが立たねば為るまい。

私の戦争はまだ終わっていないのです

ラス「そういえばティターズって失業政策の一環だったんだね。初めて知ったヨ」

ジャミトフ閣下は地球の未来を真摯に考え、親類縁者と絶縁してまでティターンズを創設したのだ。
演説に在るとおり、ジオンとの戦争は中途半端に終わった。
そしてそこで生まれたのは十代で徴兵され、戦争の仕方しか教わっていない子供だ。
そんな子供が牛を追ったり魚を捕ったりして生計を立てろと言う方が酷なのだよ。
敵はいまだ健在。そんな状況下なら特にだ。
マルス提督…貴女がただのお飾りのお人形さんで無い事を期待するよ。
[ 2012/09/18 00:28 ] [ 編集 ]

アレキサンドリア沖にて


いやー、出ちゃったね「伝家の宝刀、遺憾の意」

ヴァカリネー「これって、零式多目的誘導弾弾なんだろ。何でも、I型、II型があるって話だ。」
リンファ「随分強力な弾頭なんですね、これは・・・って、アンサイクロペディアじゃないで
     すか!
     それは、と・も・か・く!
     基本的にこの言葉は、事象を曖昧にするだけの詭弁です。結果が伴わなければ意味
     は有りません。」       
ユキ「ワイアット提督は、随分思い切った提案をされたものです。自らの手を離す代わりに相手
   の手も離させる。そして、第三者の手に委ねる。あの提督サマは良く引き受けたものです。
   委譲条件を見る限り、基本的には通商連邦同盟軍と入れ替わるだけで、あまりメリットは
   無い様に思えるのですが。場合によっては、四面楚歌に陥る可能性だってあるでしょうに。」
ウィニフレッド「中立の立場として乗り込んだのに、ですか?」
ユキ「この中立という立場が、一番難しいのです。中立であるためには、双方を黙らせるだけの
   力を持ち合わせる必要があるのですが、この力の加減を間違えると紛争当事者の怒りを買
   う事態にもなりかねません。かつて、平和維持部隊と称した軍隊が、結局平和維持でなく、
   紛争当事者になってしまった例は沢山あります。
   私見ですが、あの提督サマは、紛争当事者になる覚悟を持って、この件を受諾したものと
   考えます。そして、その事を見越して、次の戦略を持っていると思うのです。
   もちろん、フランスに大いなる利益をもたらす戦略を、です。」
リンファ「堂々たる横取り、ですか?
     イギリス局、通商連邦同盟軍、日本局、そしてUSA局さえも除外する算段だと。」
ユキ「多分・・・。
   このアフリカ北部を得られれば、フランス局はUSA局と並ぶ力を持つ事が可能になります。
   そうなれば、スペイン局やイタリア局を封じる事も可能です。フランス局は、地中海を
   我が海とする事が出来、イギリス局やドイツ局を欧州北辺に封じる事も可能になります。
   注意すべきは、イスラエル局やサウジアラビア局でしょうが、相変わらず不安定な中東
   世界を揺さぶる事で、動きを封じる事は可能でしょう。
   これは、ヨーロッパ大陸の覇者、という野望を切り捨てれば見えて来る別の覇者の姿です。
   ある意味、かつての大英帝国の模倣、とも言えます。」

ま、こうなるとまだUSA局の依頼は続きそうだな。

ユキ「こういう事態は、結構残り火が多いものです。
   さて我々は、火消しに回るのか、それとも煽る方なのか、状況次第ですね。」
[ 2012/09/18 00:40 ] [ 編集 ]

グラナティス「・・・・・・以上がパリで行われた議会の内容全文だ」
ストレイド「地に落ちても飼い主がジオン高官である事に違いは無い、か。よくも容易く仕入れられたな」
白井「えー?これで終わり?最後は呆気ないねぇ」
ストレイド「そうだな、これで終わりならな・・・・・・」
白井「ちぇーつまんないのー。けど仕方ないねぇ、補給が済んだらダカールでお土産買って帰ろうか。
ガーベイ・エンタープライズにも顔を出しておかなきゃいけないしねぇ」
庚「どうみてもフラグビンビンだけどな!!」
[ 2012/09/19 13:48 ] [ 編集 ]


―――― 地中海某所 ノヴォシビルスク連邦艦隊 旗艦『アンドレイ・グレチコ』 ――――



TOPOL「あれだけの激戦をやっておきながら、〝あの〟ヤポニに場を委ねるとはな、、、、、」

会議室に設けられた自席に腰掛けながら、TOPOLは卓上の地図を睨み付ける。


〝彼女〟の率いるノヴォシビルスク連邦軍は、他国との全面戦争のリスクを冒してまで、プラントの為にわざわざ派兵を実施した。
しかし、両陣営はなんの成果も挙げることなく矛を収め、挙げ句の果てに、彼女が嫌う日本局にその場を委ねようとしている。

〝鉄のカーテン〟の残滓に心を閉ざされた彼女には、ヴェイガンとプラントの態度が敗北主義にしか見えなかった。

TOPOL「スエズの現地人はどうなるんだ?まさか、人命軽視の風潮はプラントでも根付いているのか?だとすれば同盟は即時放棄だな」

彼女が心の底から発しているであろう罵声の数々に、会議室の空気が重くなっていく。

ローザ「しかし、これで多くの人命が救われた。我が軍も消耗せずに済む。苦しむ現地人は、〝いつものように〟誘致すれば良かろう?」

ローザが場の空気を和らげようと妥協案を持ち出すが、TOPOLの怒りは収まらない。

TOPOL「それは現実逃避だ。問題なのは此処だ。よく見ろ」

地図上のアフリカ大陸を指で小突きながら、TOPOLはローザを睨み付けた。
卓上のティーカップの中で、甘いチャイが薄茶色の湖面を揺らす。

TOPOL「自衛だけなら誰でもできる。だが、それは火の粉を振り払うという行為に過ぎん。我々が目指しているのは、肝心の火元を消すことだ。違うか?」

やや冷静さを欠いた彼女を前に、ローザはしばらく考え込む。
が、小さくため息を漏らしたきり黙り込んだ。





後日、ノヴォシビルスク連邦外務省は、プラントに対して以下の要望書を提出した。
≪我、マグリブ戦争ニ関スル休戦ニ強ク反発セリ。再考ヲ求ム≫
[ 2012/09/19 18:45 ] [ 編集 ]

「あーあ、知らねーぞ………」

コーヒーカップ片手にモニターを見ながら、クルセがぼやく。
その言葉はどうやら、「マグリブ戦争、停戦へ」というニュースに向けたものらしい。

「何が?」
「リズのやり方だよ。政治的解決としては理想的かもしれないけどな。
アレに乗るカタリナもカタリナだ。朝鮮半島で何が起きたか、すっかり忘れてるらしい。おまけに基本カネで動く俺たち傭兵と違って、今回敵に回すのは、直前まで味方だった前線の連中だ。上層からの統制がとれなくなると、軍隊って怖いぞ」

クルセの返事に、サラはボソリとつぶやく。

「コリア局で何があったかは一応知ってるけど………マスターがアレを持ち出してるんだもんね。どうなったかは想像したくもない」

そのつぶやきを聞いて、クルセは言葉を続ける。

「しかも今回、各陣営が中々危ないものを投入してきてやがる。ああいうのを扱う連中が統制をなくしたらお終いだ。どうも、まだアフリカでの仕事は続くらしいぞ………」

クルセがスプーンをくるりと回すと、コーヒーの黒い水面がミルクの白い渦にかき回され、白く染まっていった………
[ 2012/09/20 00:26 ] [ 編集 ]

“ソマリア・モガデシュ 『バカラマーケット』”

長机に置かれたラジオから、興奮気味のアナウンサーがしきりに“和平”“終戦”と言う単語を喋っているのが聞こえる。
耳を済ませて聞くと、今回の事の顛末を報せている様だ。

 「おやおや、親玉が代わった所で殺し合いは終わらないのにねぇ」

愛用のSIGを分解し、バレルの火薬カスをブラシで削ぎ落としながら、楽しくて溜まらないといった風にゴタローが呟く。

 「とは言え、現状の戦力でこれ以上戦い続けられるとも思えないけど」

机の反対側で、マタニティ用のワンピースを着た永崎が同じ様に銃に油を挿しながら言う。

 「そうだな。我が隊は早急に大火力の機動兵器を導入するべきだろう」

その横で、MG42のバレルをボロ布で磨いていたアウグスタが同意の言葉を言う。

 「待てよ姉貴。そんな事になったらここじゃ面倒見切れないぜ……」

そう言ってコリンが目の前のレシーバーから後ろを振り返る。
ここはバカラマーケットの中心部から幾らか離れた倉庫。
ソマリアは未だに無政府状態が続き、傭兵・テロリストの吹き溜まりの様相を呈していた。
ゴタローたちもそんな一団としてこの国内に入り、セクターH13の本拠から一部人員をここに持って来て、アジトとしてこの国から各地へ移動していた。

 「まぁ、そこいらは何とかするさ。さてさて楽しい時間はまだまだ続きそうだねぇ」

 「御主ィ!!」
 「ギュブス!?」


楽しそうに笑ったゴタローの後頭部を、怒声と共にドアを蹴り開けたメデュームの飛び蹴りが襲う。
ってーか、『ゴキュ』とか嫌な音したんですけど……。

 「今度は何を買いました!先程山の様な荷物が空港に届いたと電話がありました。無駄な出費はあれほど避けられますよう念を……」

へんじがない ただの しかばねのようだ
[ 2012/09/21 22:04 ] [ 編集 ]

《時は過ぎて》 by 妖精の騎士団side & 記述する乙女達side

 ウルドによる輸送シャトル襲撃事件から一週間が経った。
 真の能力を解放させたウルドが操るUCAVの襲撃は手練の神姫達をも梃子摺らせ、その為に、立ち向かった多くの神姫が傷つき、メリディアーナの守護神姫であるルサールカと嬰寧も負傷した。
 その結果、メリディアーナは歌姫としての力を解放したことで辛うじてウルドを退けることに成功するも、失われたものは多かった。ルサールカと嬰寧にファティマの3人が、ウルドによってAIを書き換えられ、その支配下に置かれることとなってしまったのだ。結果的にウルドの手駒を増やす結果となってしまったのだ。
 唯、ウルドの本来の目的がメリディアーナやラナン=シーであった事を考えれば、まだマシな結果に終わったと言えるかもしれない。
 何故なら二人が紡ぎだす謳は、文字通りの意味で世界を変えることが出来るほど、影響力が強いものだからだ。そうでなくとも、メリディアーナが起こしてきた強制戦争介入で多くの戦場が強制的に終焉を迎えさせられることになったのだから。

 そして現在。
 残存する“妖精の騎士団”と“記述する乙女達”とメリディアーナは共通の目的を持っていた。
 それはウルドと止め、捕らわれた神姫を救い出すことに他ならない。
 そして彼女達は新たに“歌姫の騎士団”として再編され動き出していた。“歌姫”であるラナン=シーとメリディアーナの二人を主軸とした、対ウルドの為の戦闘部隊である。その二人を守護するのはエルルーン、プレスト、アリアンロッド、ブエル、フーリーの5人である。
 これから彼女達にどのような戦いが待ち受けるか、それは誰にも分からない。


「枢軸と連邦が講和だってなぁ」
 机に敷かれた新聞の見出しを見つめながらアリアンロッドが呟いた。新聞の見出しは『北マグリブ、一時休戦』となっていた。数ヶ月に亘る激しい戦いに一旦幕が下ろされたのだから、新聞の一面はその記事で独占していた。
 アリアンロッドの呟きを聞いたブエルが答えた。
「ええ。互いに責任が取れなくなったから第三者に丸投げと言うことですね。誰が得をするのでしょうかねえ」
「ちょっとブエル! 早く来なさいってば!!」
「はいはい、今度は何の御用ですか?」
 ブエルが答えると同時に、遠くからメリディアーナの不機嫌な声が響いてきた。それに気付き、ブエルは急いで声の方へ向かった。
 メリディアーナは信頼する仲間を奪われ、ブエルは仕えるべき主を失った。だからなのか、この二人の間で主従関係らしきものが生じていた。メリディアーナは我侭を言い放題だが、それに付き合うブエルは実に手馴れたもので、上手くメリディアーナに付き従っていた。
 一連の様子を見ていたプレストがアリアンロッドの側に寄りながら言った。
「アレはノルン以上の難物だと思っていたけど、ブエルもやるもんだねぇ」
「だよな。俺だったら3分でギブアップだ。ところで、んな事よりもこの講和って奴なんだが……」
 アリアンロッドは新聞の見出しを見ながら移動していると、今度はフーリーが現れた。
「あ~……うんうん、どう考えても無茶だよね~? 納得するのはぁ~偉い人達と市民だけだと思う~」
 フーリーの指摘を受けて、プレストとアリアンロッドは頷いた。
 その通りである。この休戦協定を受けて納得できるのは、戦略的にものを見る事ができる人物と、唯単純に争いを嫌う人物だけである。地球至上主義や宇宙からの移民などを理想としている勢力が、そう簡単に休戦に納得してくれるものだろうか。
「極めてデリケートな問題です。北アフリカ、特にスエズ運河の運用価値を巡って長年戦争が繰り返されてきたというのに、無関係のフランス局と日本局に横取りされては、戦ってきた兵士達は納得しようがありません」
 そこでエルルーンが割って入ってきた。休戦するだけならまだしも、中立勢力に利権を譲渡するというのだから更に話がややこしい。これでは内乱が起きるか、最悪の場合はクーデターが発生して中立勢力を巻き込んだ争いに発展してしまう可能性もある。
「どの道、ウルドはこの不安定な状況に狂喜している。近い内に暫定的な休戦は一方的に解かれる。彼女はそれを心待ちにしている」
 更にラナン=シーが“ウルド”の名前が出してきたところで一同は沈黙した。
 戦争を望み、世界を争いで満たそうと画策する、ノルンの最悪の人格。
 自分達はなんとしてでも、ウルドの企みを阻止しなければならない。故に彼女達は、一触即発状態の今のマグリブから目が離せなかった。


《予感》 by ???side
「ふふっ、ふふふふふ……」
 静寂と暗闇が支配する空間にて、彼女は咽び笑っていた。
 何が可笑しいのか、それは彼女自身と彼女を取り巻く4人の神姫だけが知っていた。4人の神姫の視線は彼女に注がれており、その瞳には邪悪な光がぎらついていた。
 彼女が感じたもの。それは争いの予感だった。
 北マグリブの突然の休戦。それに素直に応じることが出来る賢い兵士がどれだけいるのだろうか。
 人と人とが争いあう条件がまたこうして整えられたのだ。彼女は唯、死が交錯する命のやり取りの世界を望んでいた。

『さあ、見せてご覧なさい。あなた達が心から求めるものの為の戦いを』
[ 2012/09/23 21:51 ] [ 編集 ]

『team KUROMIZU』の今後の方針と対応について

■日本局『赤き大地』
ジブチ、エチオピア、南スーダンを実効支配している日本局の地球上にある飛び地である。
MMS戦争以前からの日本企業進出によって経済的、文化的にも安定し教育面も充実しているので
現在では現地人による農業、機械工業、資源採掘プラントの運営がなされており、アフリカで最も
安定し安全な地域と言われている。

■アフリカ東岸、ジブチ市内『赤き大地』領事館
『team KUROMIZU』の社長である黒水が訪れていた。
係の人間に通されたのは領事館室ではなく、そのさらに奥にある瀟洒な内装の別室だった。
いつもの営業用の黒のスーツ姿の黒水がコーヒーをすすっていると呼び出した相手が現れた。
黒水「これはこれは、姫様自ら私のような者をお呼びになられるとは」
???「フフ、黒水。ここではそのような余所余所しい言葉を並べる必要はないぞ」
黒水「……では失礼して、浅美様は戦争が終わるとお考えですか?」
彼女は優雅に椅子に腰掛ける、腰まである黒髪がサラサラと流れた。巫女装束のような白と赤の衣装は宮家に属する人間の普段着である第二装束。動きにくいのと常在戦場を旨とする彼女らしくミニプリーツスカート、膝上まである黒革の長脚絆であったが。
浅美「……カトリーヌと会ってきたよ」
黒水「カタリナ社フランス局フランソワ=カトリーヌ・ドヌーヴ提督……確か御学友でしたね」
浅美「そうっ!あの子とは聖カタリナ女学院時代にはつるんで色々やんちゃしたもんよ~♪」
紅茶の注がれたカップの水面を女学生時代を懐かしむような穏やかな表情で見つめた。
対称的に黒水は戦慄する。
カタリナの血脈に通ずる者、その諸侯、優秀な人材を集め育成するための現世界最高峰の教育機関の一つ。
『聖カタリナ女学院』……ドイツ北方の由緒正しい城を改造した現世から隔絶された全寮制の学院。
そこで浅美たちが最初におこした『血の四月事件』上級生による伝統の新入生歓迎(かわいがり)で新入生だった浅美、カトリーヌらが上級生3人をフルボッコ、その後、生徒会を掌握したという話。
ボコられた上級生3人はカタリナ血族間の権力争いからも脱落……没落したという。
この2人が学園内、いやカタリナ社内でも『東の虎』『西の獅子』と渾名される最初のやんちゃである。
数あるやんちゃの中でも最恐と言われるのが、3年生の大運動会での目玉種目であるカタリナ社全面協力の本物
の戦艦やMMS部隊を使用した『模擬戦』。
いままで親友と言われていた2人による学園を二分する恐喝、暴力、謀略の数々血で血を洗う抗争に発展……観戦した大人達は大いに盛り上がったらしいのがカタリナ社らしい。
そんな、話を思い出していると
浅美「……黒水?ちょっと、どうかしたの?」
黒水「……な、なんでもありません」
ふいに思考から引き戻された黒水は取り繕うように笑った、浅美は少し怪訝な顔をしたが。
当時から傑物と称された人物がこんなアフリカの片隅にいるのか?そもそも日本局本局にいないのか?
早世した父親に変わって高校入学時にはカタリナ社日本局を牛耳る宮家、公家、武家の1つ桔梗之宮家の当主になっていて、周囲や他局の人間も当然日本局を背負って立つと誰もが思っていた。
しかし、優秀すぎたのだと彼女の侍従長を務める老人がいつだか話してくれたのを思い出した。
卒業後、日本局内の既存勢力によって当主の座を追われ、宇宙や世界を彷徨ってなお彼女は誰も責めようとはしなかった……俗物の気持ちが理解できる天才というのも考えものかとその時、黒水は思ったものだ。
そして、今はアフリカのの大地にへばりつく飛び地の主。本人は宇宙まで飛び回っており長く不在だったが。
黒水「しかし……本局は浅美様をドヌーブ提督、しいてはフランス局の牽制に使った訳ですかパシリかよ」
浅美「フーフフ……私は日本局がフランス局に使えるわかりやすいコマだからね♪」
黒水「で?どうするおつもりですか?」
浅美「北はフランス局が取るが戦争は終わらないね~♪こんな政治決着を兵は納得せんよ、わかってる癖に君は嫌なヤツだね」
黒水「……私たちは仕事を続けても?それともお役御免ですか?」
さて、戦争は続くが自分たちの介入は終わりかなと雇い主にお伺いを立てる。
浅美「『赤き大地』は君達『team KUROMIZU』との共同管理下にあるとこれからも思っている」
黒水「ありがとうござます」
浅美「そこでだ……ウガンダ、ケニア、タンザニアを削り取りたい」
戦争への不介入どころか南部への侵攻を告げた。涼しい顔で言ってのける雇い主に清々しさを黒水は感じたが、疑問も呈する。
黒水「……フッ、ハハハハハ!これはイイですね~ウガンダ、ケニアはいいでしょう!タンザニアにはティターンズの地球における最大の拠点がありますよ?政治的に問題では?」
浅美「それは既にティターンズ艦隊の『赤き大地』領内への無断侵入で声明は出してあるし、地球連邦政府が文句を言う先は日本局だからね」
黒水「そうですか……でも、あれは遺憾の意では?」
さらっと日本局本局への嫌がらせを告白、それをスルーした黒水が一応確認のつもりで問う。
浅美「日本人的言い回しだけど怒ってんよって意味だからOK、ウガンダとケニアは以前からコッチに興味があったようだし……誰だって安定した豊かさと安全は欲しいものね」
浅美は気にするなと言うと、すでに2ヶ国との政治的な協議がほとんど済んでいることを示した。
黒水「ですが、北の国境と南への侵攻となると二方面作戦になりますよ、苦しくありません?」
浅美「北側は私が出よう、カトリーヌには効き目があると思うよ。南へは君たち傭兵に一任する」
黒水「……北側に世界の目を注目させておいての漁夫の利ですか」
浅美「いや、お上品な戦争など傭兵には児戯にも等しく退屈なだけだろう?」
黒水は南部で展開されるであろう惨劇を想像してコクりと頷いた。

日本局『赤き大地』はパリ会議の結果を受けて北アフリカに進軍するフランス局と、諸勢力間で起こりうる
事態を想定して北側国境に防衛戦を展開します。
どの陣営が越境しようとしても撃滅します、これは赤穂浪士の上杉屋敷みたいですね提灯立ててやるから
最後まで戦えっ!て感じで。
総大将はカタリナ社 日本局 桔梗之宮 浅美

今更ながら以前出すと書いてたので姫様出してみたり。
RP的にはサーティーとナインが主役なんで出番ないけどwww
[ 2012/09/30 15:06 ] [ 編集 ]

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