MMS-零 ミッション 42 「エジプト防衛作戦」 イベントムービー3 

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カタリナ社戦艦鹵獲



フランス局 フランソワ=カトリーヌ・ドヌーヴ提督 

巨大な「ラ・グロワール」の艦橋の中央部にドヌーヴがふんぞり返って、マニキュアを塗っている。

将校A「ドヌーヴ提督・・・北アフリカの情勢ですが、提督のおっしゃるとおり、完全な膠着状態になっております」
将校B「他の諸勢力も、今回のマグリブでの紛争に加担しないようです。USA、日本、ロシア局の列強は動きません」
将校C「提督!我々は・・・」

ドヌーヴ提督「今日、我がフランス局は地球圏を支配するカタリナ社陣営の一員であり、「五大局」の一角を占める堂々たる大国である。
合理主義、理性主義の精神風土は、「明晰でないものはフランス的でない」という言葉でも表現される通り、我がフランス文化の一つの特徴である。そして、このような合理主義的発想が、国益追求に際しての冷徹な計算と、名誉ある現実主義外交に結びついているのであるのは諸君らも知ってのとおりだ。

さて、ここで考えてみようか・・・我がフランス局にとってドイツ局は敵か?イギリス局は味方か?」

将校A「ドイツは我がフランス局の仇敵だ!ですが、経済的文化的、民族的に見て無視できない同胞です。敵でもあり味方でもあります」
将校B「フランスとイギリスは歴史上錯綜した関係を持ってきました・・・百年戦争、ナポレオン、何度も戦った最大の敵ですが、第一次、第二次大戦では最大の味方です」

カタリナ社フランス局高級将


ドヌーヴ提督「そうだ、貴君らの言うとおりだ。ドイツ、イギリス共にお互いに最大の敵にして最大の味方だ。血もつながっている、親戚みたいなものだな」

ドヌーヴ提督は、マニキュアを塗った手をかざす。

ドヌーヴ提督「過去の歴史的な問題からこの3カ国は根深い対抗意識が根付くこととなった・・・さて、本題に入ろう」


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ドヌーヴ提督は、北アフリカの地図を指す。

ドヌーヴ提督「ドイツ、イギリス局共に、我が偉大なるフランス局の艦隊戦力に怯えている。現在の膠着状態は、両軍とも大規模な作戦が出来ない理由は決め手がないからだ。

そして我がフランスが自国の勢力圏と見なす旧植民地のアフリカ諸国との関係においては、暴動や内戦の際に親仏政権の維持のための軍事介入が行われることなどもあり、現在もセネガルやジブチには軍事基地がある他・・・我がフランスがどう動くか慎重に見極めている」

ドヌーヴ提督は机の引き出しから書類を出す。

ドヌーヴ提督「ここに親書がある。各諸勢力からの親書だ。内容はどれも似たようなものだ・・・我がフランス局との友好を求めるものだ」

将校A「おお・・・」

ドヌーヴ提督「古くはアンシャンレジーム期からイスラム圏のオスマン帝国と同盟を結ぶなど独自外交を貫き、第二次大戦後も冷戦構造の中でフランスの影響力を保つために旧NATOの軍事機構からの脱退、フランス・アフリカ首脳会議の開催などアフリカ諸国との友好関係の強化が行われ、ヨーロッパにおいてもドイツ局と共に欧州統合の旗手となった。冷戦終結後は欧州統合を深化し、欧州連合の主要国として存在感を高めて、欧州、ヨーロッパの盟主たる我らフランス局は今回の紛争に対して、独自の行動を行なう!!」

将校B「そ、その独自行動とは?」

ドヌーヴ提督「これは非常に高度で政治的な問題だ。スペースノイド共に地球連邦のバカ共に、教えてならねばならないな・・・常に世界の歴史を先導し、真の文明国であり文化国であり、大国である我がフランス局の偉大さと、自由、平等、友愛の意味をなァ・・・・」

ドヌーヴ提督は、金庫から親書を取り出す。

ドヌーヴ提督「これをドイツ局とイギリス局に、同日時刻で渡せ。あいつらなら意味を理解するだろう」

将校A「はっ!!」
将校B「我々で、世界の歴史を作りましょう!!」

ドヌーヴ提督「今までも、これからもな・・・」



終わり
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[ 2012/07/29 18:29 ] ミッション | TB(0) | CM(2)

イギリスとフランス


サープライズの電脳ライブラリにて、資料を閲覧しているユキ。

ユキ「フランスという名称は、実はセーヌ川沿いの一地方の名称であり、その起源を
   5世紀頃に成立したフランク王国に求めることができる。
   かつてはローマ人からガリアと呼ばれ、共和制ローマとの長い抗争の後、その
   版図に組み込まれた。その後は、最もローマ人の文化を取り入れた地域となった
   が、ローマ帝国の衰退と民族大移動による戦乱の後、ガリア人は西の辺境に追い
   やられ、フランク人がその地域の主として頭角を表した。
   その結果が左記のフランク王国であり、メロヴィング朝、カロリング朝を経て、
   現在の西ヨーロッパの基礎となる。

   文化的には、フランク人の民族的文化と、ローマ帝国の領域をそのまま受け継い
   だキリスト教ローマ/カトリック教会を主体とした精神文化をうまく融合させた
   ものであり、王国全体に共通性があった。

   その後、東方に中枢を移したローマ帝国/別名 東ローマ帝国との覇権争いの中、
   王国は三つに分裂。これは、フランク人の文化/習慣による弊害ともいえるが、
   後世のフランス、イタリア、ドイツの基礎を形作るのに一役買う事になる。
   この時代は、一般に”暗黒時代”と称される事もあるが、文明の代名詞/ローマ
   時代と比して劣化している為とも言われるが、この時代があったればこそ、後の
   ルネッサンス期を迎える素地ができあがったものといえる。

   実は、この時代に、イギリスはフランス領であった事があるというのは、あまり
   知られていないようだ。これは”ノルマンディ朝”と呼ばれ、当時のイギリスは
   フランス人の王を頂いていたのだ。しかし、話はそう単純ではなく、イギリスを
   征服した王は、実はフランク王国の一臣下であり、王自身ではない。
   当時のフランク王国は、諸候の勢力が強大であり、王自身が直轄できていたのが
   左記の”フランス地方”であった。そのため王国は分裂状態であり、当時形成し
   つつあった”神聖ローマ帝国”と良く似た状態であった。
   そこに発生したのが、イギリスを征服したノルマンディ朝のフランス領拡充で
   あり、ここに百年戦争と言われる長い戦乱期が起こる。

   その後、フランスは”イギリス化”する一歩手前まで追い詰められるが、諸候の
   中で、最も勢力を持ち、神聖ローマ帝国にも影響力をもつブルゴーニュ公国と
   ブルボン家が、当時のフランス王家/ヴァロア朝を支え、イギリス軍を北の
   ドーヴァー海峡に追い落とした。この時、有名になったのが”ジャンヌ・ダルク”
   である。ついでに述べれば、この時のジャンヌは、まだ教会から聖女の認定は得ら
   れていない。これは、19世紀に入ってから国威掲揚の為になされた事である。

   その後は、この百年戦争で有力諸候が衰退していくと共に、王家の力が飛躍的に
   強くなって行く。その結果が、神聖ローマ帝国のハプスブルク家との抗争であり、
   イタリア進出を狙った、イタリア戦争である。

   この時、イギリスは未だ、人口過疎地ではあるが、いち早くキリスト教からの呪縛
   から抜け出す素地を作り、近代の扉を開けつつあった。

   その後、ハプスブルグ家全盛の時代の中、大航海時代に突入。イスラム教との戦争
   に打ち勝ち、その勢いを海外に送り出したスペイン王国を筆頭に、植民地獲得競争
   が始まる。イギリスは、宗教的対立からスペイン王国との戦争状態に突入したが、
   この時に、海外の植民地を獲得し、当時の西ヨーロッパ経済の中心地でありハプス
   ブルグの領土でもあったフランドル地方を軸にヨーロッパ大陸諸国への影響力の
   行使の仕方を獲得して行く。

   この頃には、フランスは、人口の多さと産業の振興、ブルボン朝の隆興、ハプス
   ブルグ家との絶えざる戦火により、ヨーロッパ大陸の盟主の座を獲得して行く。

   こうして、イギリスとフランスとの対立軸が、出来上がる。
   
   その後の両国の命運を分けたものは何か。やはり、海外領土/植民地と産業革命の
   有無が大きいと考えられる。
   宗教的呪縛が無くなり、強大な諸候のいないイギリスに対し、宗教及び強力な貴族
   社会の影響力が大きいフランスは、何かと遅れをとる事が多くなる。
   その最たるものは海外領土であり、海軍の存在であった。
   後に最初の世界戦争とも言われる七年戦争が、両国の明暗を分ける。
   イギリスは、アメリカ合衆国の独立戦争を戦い抜いたが、フランスはその植民地を
   失い、国力が大きく疲弊した。その結果がフランス革命であり、ナポレオンの登場
   である。
   ヨーロッパ大陸では、その力を発揮したフランス陸軍ではあったが、結局海を渡る
   事は出来ず、他のヨーロッパ諸国、特にプロシアやロシアに敗北し、イギリスに
   よってとどめを刺される。
   イギリスは、我が世の春を謳い、”大英帝国”を築き上げる。一方のフランスは、
   急速に勃興してきたドイツ帝国との戦いに明け暮れる事になる。

   そして、第一次世界大戦、第二次世界大戦と、繰り返し大きな戦争により、イギリス
   は衰退、フランスも同様の道をたどる。
   唯一の救いは、戦勝国であった事、先進国であり続けた事だ。
   
   その後の歴史は、言わずもがなである・・・。

   ヨーロッパ諸国が、世界の中心であり続けられたのは、ひとえに軍事力である。
   絶えざる戦争が、世界を動かし続けた。また、戦争を続けられる経済力を持てる様に
   努力した結果でもある。

   現代でも、この信仰心のようなものは変わらない。だから、戦争は続けられるのだ。」

ふと、舷窓を覗くユキ。
夜空の星々が奇麗だ。地上世界の喧噪は、夜空には届かない。

ユキ「静謐で美しい世界と、喧噪にまみれて醜い世界。人間の性分はどちらに向いているの
   でしょうね・・・。」
[ 2012/07/29 23:30 ] [ 編集 ]

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>madriax74 さま

ユキさん、フランス解説ありがとうございます。

フランスって結構、面白い国ですよね。いろいろな特徴とかあって文化的にも魅力な国です。

軍事的にもいろいろ興味深い国なんで、調べてみるといいかも?

日本とか関係深いよ!明治維新のときにもいろいろ介入していますしねー
[ 2012/08/04 23:23 ] [ 編集 ]

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