武装神姫 零 第215話  

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社兵は野良神姫の首を警棒で締め上げた
野良神姫「グゲッ・・・かは苦しい・あぐぐううゥ・・・ウゥゥ」
口から泡を吹きながら苦しそうにもだえる野良神姫を見てニヤニヤと笑う社兵
ルミナ「やめなさい!!なんてことするのそんなことしたら壊れちゃう!!」
社兵2「だからどうした?こんなクズ神姫さっさと壊したほうがいいだろ?こいつはいらない存在なんだよ」
ルミナは拳をぎゅっと握り締めた
ルミナ「あなた達は最低ですッッ!!すぐにやめなさい!!」
社兵1「ふっ・・・・さっきから口ばっかりで何にも出来ないくせにエラソーに・・・馬鹿かテメエ?

そんなにオレ達の行動が気に食わないなら、止めてみろよ?どうせ口だけなんだろ?お前ら学生さんはよ?

安っぽい正義しか振り回せないんなら、最初から口出しすんじゃねーよカスが!!!!」

ルミナの中で何かがぷちっと音を立てた

つづく


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[ 2008/10/19 20:04 ] 武装神姫 「零」 小説 | TB(0) | CM(3)

武装神姫 零 第214話 

社兵1「学生だからって調子に乗るなよ・・・・俺たちがその気になればオマエを暴行容疑でしょっぴいて、フレームがガタガタになるまで殴り続けてもいいんだぞ?」

ルミナ「暴行容疑ですって?あなたたちがその神姫に暴力をふるっているんでしょう!!何を言って・・・」

社兵2「ぷっ・・・・何にもわかってないなあ・・・・これだから温室育ちのお嬢様神姫は困る。俺たちはな、カタリナ社の警備神姫だぜ?この町の平和を守るために、日夜パトロールをして悪い神姫を取り締まっている。いい神姫なんだぜ?」

社兵1「ふへへへ・・・・馬鹿でもわかるようにはっきり言わないと分からないか?俺たちのやってることは全て正しいんだ。間違えてるのは俺たちに逆らう奴ら全てだ」

ルミナは彼らの言ってることがまったく理解できなかった。

彼らは、罪もない弱い神姫をいじめて暴力を振るうことが正しいと言っている。

そして彼らは、町の平和を守っているという。

ルミナ「たしかにあなたたち民間の警備神姫は町の平和を守るように人間の大人たちに言われているかもしれない。でも、あなたちの行動は間違っている!!!どうして、同じ神姫をいじめるの!!あなたのマスターはみんな仲良くしなさいと言われなかったの?」

社兵2「・・・・・・・・・・・コイツ本当に馬鹿だな・・・」

社兵1「どんだけー・・・マジでキモイしウザイなコイツ」

社兵は汚らしく唾を地面に吐いた

社兵2「学生神姫に社会の怖さを教えてあげるか?俺たちいい神姫だしなww」

社兵1「はいはいー勉強タイムーーーーー」

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[ 2008/06/26 22:28 ] 武装神姫 「零」 小説 | TB(0) | CM(0)

武装神姫 零 第213話 

社兵は警棒を思いっきり野良神姫の後頭部めがけて振り下ろした

野良神姫「うげ」

野良神姫が頭を抱えてうずくまった。社兵は無言で何度も野良神姫の体を蹴ったり殴ったりした。

野良神姫の悲鳴があたりに響き渡る

野良神姫「あーうあーイタイ、イタイよーあーーうあーーー」

社兵1「このこの!薄汚い野良野郎の中国産のパクリ神姫め!!臭いぞ!!クソの匂いがするぞ!」

社兵2「こいつ、本当に臭いな。毎日ドブやごみためから電池あさってやがんの!!お前らみたいなクズが生きていても邪魔なんだよ!頭かち割ってゴミ収集車に突っ込んでミンチにしてやるよ!!ぎゃははは」

野良神姫「うううう---誰か・・誰か・・・助けて・・・うう・・うわああ・・・いたいようイタイヨウ・・・」

社兵2「うぜえ!!マジきめえーーーだ・れ・も・オマエみたいな臭い奴は助けねーぞ?おまえのクソ立場をわきまえろヴォケがッッ!!!!」

ルミナ「やめなさいッッ!!!」

ルミナはぴしゃりと言った

社兵の動きがぴたりと止まり、ルミナをじっと見た

社兵2「・・・・・・・・・・なんだ?おまえ?」

社兵1「学生神姫か?・・・・・登録ナンバーと住所、所有者名を答えろ。処理公務執行妨害でたたき出すぞ?」

アカネが泣きそうな顔でルミナの服のスソをひっぱる

アカネ「ルミナちゃん・・・もうやめようよ、私達は関係ないんだよ?もうほっとこうよ・・・グス・・学校に遅れちゃう・・・」

ルミナはまったく聞く耳を持っていなかった。目の前で行われている社兵の虐待行為がどうしても許せなかった

ルミナ「どうして?こんなひどいことを?あなたたちは神姫として恥ずかしくないの?」

社兵1「・・・登録ナンバーと住所、所有者名を答えろ。オマエのやっている行為は処理公務執行妨害だ。町の平和を脅かしている」

社兵2「・・・・・・・・・これ以上警告を無視すると、お前も処理するぞ?オラァ?なにシカトぶっこいてんだ?マジでヤルぞ?あ?」

アカネ「ううううう・・ルミナちゃん・・・もう、やめてよ、もういいでしょねえ!!ルミナちゃん!!」

ルミナ「どうして?どうしてこんなことするの?酷いことしないで!!!神姫はみんな仲良くしないといけないんだよ!!どうしてこんな酷いことするの!!答えなさい!!!」

社兵2「・・・うぜえ」



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[ 2008/06/24 23:45 ] 武装神姫 「零」 小説 | TB(0) | CM(0)

武装神姫 零 第212話 


社兵が警棒をたんたんと、わざと音を立てて振る

びくりと野良神姫はひいと子犬のように怯えた声で鳴くとにやにやしながら社兵は言った

社兵2「どうしたのかな?俺たちが怖い?いいから正直に言ってごらん?」

野良神姫は顔を引きつらせながら言おうとした瞬間、もう一人の社兵が怒鳴った

社兵1「ッッしゃべるんじゃねえ!!!くせえんだよ!!次、なんかほざいたら頭が変形するくらい、コレで殴り続けるからなッッお?分かってんのか?オラ?シカトしやがったらマジでぶち殺すから?あ?わかってんのか?」

野良神姫の目はすっかりおどおどし、焦点があわずに宙をさまよう。誰か助けを呼ぶ仕草にも見えるが、誰も彼女を助けようと考えるモノはいない。

社兵2「早く言えよ?俺たちが怖いのかって聞いているんだよ?聞こえなかったの?それとも無視してるの?」

野良神姫「あ・・・・あの・・私・・・」

そういった瞬間、社兵が警棒を振り上げて怒鳴った

社兵1「喋るんじゃねえよ。オマエさーオレの言ったこと理解してるの?誰もオマエの意見なんか聞いていねーんだよ。オマエ本当に頭悪いな・・・・早く死ねよ・・・・もういいわ・・・こんなに気持ち悪い臭い汚い神姫がいるのかと思うと吐き気がする・・・」

社兵2「俺たちの言ってること・・・間違えてると思うか?もし間違えてるなら誰かが間違えてる!!オマエは悪くない!!って擁護するよな?違うか?」

野良神姫はすっかり怯えてただ体をふるふると震わせていた

社兵2「・・・・・・・・・・ッ・・・なんか喋れよ・・・うっとしいな・・・コレで殴ると喋りだすかな?・・・ぷッ・・・くくく・・・」

社兵は大きな声で言った

社兵1「おーーーい、聞いてくれー!!俺たちのやってることって?間違えてるか?もし間違えてるなら誰かこのクズ神姫をかばってやれよ?おおおーいいいーーー聞いてるか?」

社兵はけたけたと笑った

社兵2「くっひゃはははっははーーー見ろよ?誰もオマエを助けようともしないぜ?俺たちの行動を非難もしない!!つ・ま・り・・・だ・・・俺たちのやってることは正しいんだ。間違えていない!!」

社兵1「社会が黙認してるってことは、行動を許しているってことだ。よく覚えてとけよ。これは大事なことだぜ。戦争や差別とかってのは黙認することから始まるんだ。現実に味わってはっきりとわかっただろう?誰もオマエを助けようとしない」

社兵2「俺たち、すんごく優しいね。こういうことは捨てられたマスターには教えてもらわなかったかな?とっても大事なことなのに、いままで誰も教えてこなかったんだねーーーーかわいそーーー」

野良神姫はただ、体を震わせて黙りこくっているしか出来なかった。
じわりとあふれ出た涙がとくとくと流れ落ちる

野良神姫「ううう・・・ううううう・・・あああ・・・・・」

野良神姫は泣き出した

社兵1「誰が泣けっていった?ウゼエーーーーーーーーーーマジウゼエーーー」

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[ 2008/06/17 22:28 ] 武装神姫 「零」 小説 | TB(0) | CM(0)

武装神姫 零 211話 

武装神姫 零

野良神姫の周りに警棒を持ったカタリナ社の社兵がネチネチと言葉で嬲っていた

社兵1「おまえらさー中国製のパチモノ神姫はさ・・・どうなんだよ?生きていてお前は偽物なんだよ?生きてる意味がないんだぜ?わかるか?」

野良神姫はおどおどと困った顔で言った

野良神姫「あうう・・・え・・・えと・・言ってる意味がよくわからないです・・・」

社兵2「オマエ、オレラを舐めてるのか?あ?マジで殴り殺すぞ?言ってる意味が分からないってさーーオマエ・・・オレラを馬鹿にしてんのか?」

野良神姫「あう、そういう意味じゃなくテ・・・」

社兵1「馬鹿でもわかるようにはっきり言わないと駄目か?いいか?このクズ!!!オマエラ中国、南朝鮮のクソッタレパクリ神姫共は、俺たち純正のライセンス生産された神姫の偽物なんだよ?意味がわかるか?つまり貴様らはコピー商品、偽物なんだよ


社兵2「迷惑しているんだよ!!みんながよ!!オマエラのようなパチモノの劣等神姫のせいで、神姫界のみーーーんながよ!!!オマエラのような薄汚いクズがたくさん出回ってるせいで、本物の神姫の尊厳と誇りが汚されている。分かる?尊厳と誇り!!!」

野良神姫「ううう・・・ごめんなさい、でも私は・・・・」

社兵1「喋るな、臭いんだよ・・・なんか、本当にオマエラは最低だな・・・生きてる価値がないよ、存在していてもみんなの迷惑だ。さっさと死ねよ。ほらほらッッみんな、オマエラのこと死ねって思ってるよ?分かる?分からない?分からないからこうやってぐずぐずして生きているんだよね?」

社兵2「俺らみたいにちゃんとこうやって町の平和を守って働いている、誇り高い心を持って働いている神姫もいれば、お前らのような何も出来なくてただ、毎日ゴミをあさってみんなに迷惑をかけているクズ神姫もいる・・・・・・本当に情けないよね?」

社兵1「よく聞けよ!!俺たち、カタリナ社の社兵神姫はな、オマエラのような凶悪なクズ野良神姫たちから、町に住む心優しい神姫たちを守るために日夜、町を警備している。民間警備軍事組織だ。町の治安を守るためにがんばっているんだよ!!それなのに、マエラときたら・・・・この世の中に存在して恥ずかしくないの?」

社兵2「なんとか言えよ!!オラッッぶっ殺すぞッッ!!」

社兵が警棒を振り上げると野良神姫が悲鳴のように泣き叫んだ

野良神姫「ひいいいッッーーーゆるしてクダサイ!!もう・・・もう打たないで・・・・ううう」

社兵1「ぷっ・・・・はははッ」

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[ 2008/06/16 22:13 ] 武装神姫 「零」 小説 | TB(0) | CM(0)

武装神姫 零 第208話?第210話 

ルミナとアカネは仲良く神姫学校に向けて歩いて行った
ルミナ「アカネ、いい事!怖いのは野良猫だけじゃないんだから。野良犬やカラスもとっても怖いのよ」
アカネ「うううー怖がらせないでよールミナちゃん」
ルミナとアカネはてくてくと歩く
ルミナ「でも、本当に怖いのは人間かもね・・・いたずらでバラバラにされちゃうかもよ。私たち」
アカネ「そんなことしないよ!!オーナーは絶対にそんなことしない」
ルミナは呆れ顔で言った
ルミナ「みんながみんな、うちのオーナーみたいに優しい人ばかりじゃないのよ」
アカネ「うー、ルミナちゃんの意地悪。悪いマンガやゲームのやりすぎだ」
ルミナ「ばれたかwwそうだよねーそんなに悪い人ばっかりじゃないよね。ごめんごめん」
アカネの耳がピクリと動いた
アカネ「・・・誰か・・・泣いている?」
ルミナ「え?」
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交差点の向こう側で何かを殴ったり蹴ったりする音と悲しい鳴き声と笑い声と怒声が聞こえる
???「あーうあーイタイ、イタイよーあーーうあーーー」
???「このこの!薄汚い野良野郎の中国産のパクリ神姫め!!臭いぞ!!クソの匂いがするぞ!」
???「こいつ、本当に臭いな。毎日ドブやごみためから電池あさってやがんの!!お前らみたいなクズが生きていても邪魔なんだよ!頭かち割ってゴミ収集車に突っ込んでミンチにしてやるよ!!ぎゃははは」
アカネとルミナは彼女たちが何をしているのか理解できなかった
アカネ「・・・・ルミナちゃん、あの神姫たち・・・何しているんだろう・・なんであんなに固い鉄棒で神姫を殴っているんだろう・・・」
ルミナ「アカネ!!見ちゃダメ!!あなたは早くうちに帰りなさい!!」
ルミナはそういうと、つかつかと歩いていった。
アカネ「ルミナちゃん!?」
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ルミナは真っ直ぐになんの迷いもなく歩いていく。そんなルミナをアカネは必死で引き止める
アカネ「駄目!!ルミナちゃん!!いっちゃ駄目!!学校に行かないといけないんだよッッあの神姫は中国で作られた本物の神姫の模造品だよ!!偽者なんだよ!!私たちとは違うんだよ!!助けなくていいのよ!!海賊版の神姫は汚くて悪いことをするから見つけたら壊さないといけないってテレビやニュースでやっていたんだよ!!だからルミナちゃん!!助けなくていいんだよ!!ルミナちゃん!!!オーナーに怒られちゃうよ!!」
ルミナはアカネに振り向かずに言った
ルミナ「アカネちゃん・・・私はオーナーに困っている人や神姫がいたら助けてあげないさいって教えてもらった。誰かを助けるのに本物とか偽者とか関係ない。私はたくさんの困っている人や神姫を助けたい。止めないで」
アカネは泣きそうになって言った
アカネ「ルミナちゃんのバカ!!どうしてどうしてそんなことが出来るの?バカバカバカァ!!」
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[ 2008/06/15 13:23 ] 武装神姫 「零」 小説 | TB(0) | CM(0)

武装神姫 零 第205話?第207話 



ニュースでは連日、先日起きた尖閣諸島の問題についての特番が流れていた。

とある二体の神姫とオーナーが不安そうな顔でニュースを見ていた。

タヌキの耳とシッポをつけた神姫がぽつりと言った
アカネ「オーナー・・・怖いよう、戦争っていうんでしょ?戦争ってたくさんの人や神姫が死ぬんでしょ?私たちも死ぬの?」
ルミナ「アカネ!何言ってるの!?怖いこと言わないでよ」
不安がる神姫をオーナは優しく撫でた
オーナー「大丈夫だよ。アカネ、ルミナ、もし戦争が起きてもオレは絶対二人を守るから何も心配しなくていい」
アカネがオーナーの手に顔を摺り寄せる
アカネ「本当?オーナー?アカネとルミナ二人をオーナーは守ってくれるの?」
オーナー「ああ、約束する。だって二人はオレの大切な神姫だ。家族だ。たとえこの俺達二人が住んでるこの町が戦争に巻き込まれてもオレは必ず二人を守る。だからそんなに心配するな」
ルミナという神姫がクスリと笑った
ルミナ「もう、オーナーたら調子いいこと言っちゃって、また何か企んでいるんでしょ?」
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オーナー「そ、そんなことないぞ!!ルミナ、オレは本当のことを言っただけだ。決してゲームや漫画のヒーローに影響されたとかそんなんじゃないぞ!!」
アカネ「オーナー・・・墓穴掘ってる・・」
オーナー「あ・・・」
ルミナはすくっと立ち上がると言った
ルミナ「私はオーナーのこと信じてる。オーナーは私達が困ったときやピンチになったときに必ず助けてくれるって!!だからもうこの話はこれで終わりッッ」
オーナー「ルミナ、お前・・・そこまでオレのことを」
オーナーはルミナの台詞に感動した
ルミナ「へへへwwオーナー、信じてるよ」
アカネも手を合わせて言った
アカネ「私もオーナーのこと信じています!!」
オーナーは満足そうにうなずいた
オーナー「うんうん、これこそ神姫のあるべき姿だ。オーナーと神姫との熱い信頼関係。萌えるねーwww」
ルミナとアカネもニコニコと笑った

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ルミナ「あっ、いけなーいもうこんな時間、アカネ!学校の時間だよ」
アカネ「本当だね。早く行かないとね、みんなが待っているね」
ルミナとアカネは神姫の学校に通っている。そこでいろいろなことを勉強している。たくさんの神姫や人間と触れ合いながら勉強するのだ
ルミナ「オーナー、へへへ、行ってきますね」
アカネ「行ってきます」
オーナー「気をつけてなー二人とも最近物騒だからな、野良猫や車には十分に注意しろよー
アカネ「うううー野良猫怖いよー」
ルミナ「大丈夫、私がアカネを守ってあげるから心配しないで!!」
アカネはルミナの腕にしがみついた
アカネ「本当?」
ルミナ「もうーアカネは甘えん坊さんね」

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[ 2008/06/15 00:17 ] 武装神姫 「零」 小説 | TB(0) | CM(0)

武装神姫 零 第203話?第204話 

尖閣諸島・・・東シナ海に浮かぶ小さな群島である。20世紀後半からこの尖閣諸島は中華人民共和国、台湾、日本が領有を主張していた・・・しかし、2036年12月1日ついに統一中国が尖閣諸島に対して軍事侵攻を開始。数隻の強襲揚陸艦と2千機を超える軍用神姫の一個大隊を尖閣諸島に派遣。統一中国軍は尖閣諸島を統一中国のものであると全世界に発表、豊富な地下資源を目当てに強引に占領したその統一中国軍の行動に対して台湾、日本は憤慨した。米国連合は統一中国軍の軍事侵攻であると批判。沖縄に駐留していた第七艦隊、及び日本海軍の東シナ海方面軍艦隊を出撃、世界中のデフコンレベルが一気に高まり、一瞬即発の非常に危険な状態になった
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この事態を受けて日本軍はただちに尖閣諸島を奪還するために爆装、雷撃装備を施した。重航空神姫1400機を緊急発進。日本政府は憲法9条を拡大解釈した新法案『国家防衛戦法案』を適用。統一中国に対して国家防衛のためになら防衛戦争もやむなしと言った。強行策を突きつけた。
日本の予想以上の迅速で強行な軍事アクションと国際世論の猛批判を受けて統一中国軍は尖閣諸島から直ちに軍を引き上げることを発表。スクランブル発進した日本軍の重航空神姫は引き返し。この尖閣諸島占領問題は収束に向かったが、この事件は日本が急速に軍事化を進めていることが露見し、統一朝鮮、欧州連合などから批判を受けた。日本は統一中国軍の挑発行動に乗ってしまったのである。この事件は世界中のメディアで報道された。しかし、日本政府は逆にこの状況を利用し、日本近隣諸国の侵攻脅威を煽りさらなる軍備拡張のために軍事法案を強行可決、この事件の後、急速に軍事化が進んだ。
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[ 2008/06/01 01:39 ] 武装神姫 「零」 小説 | TB(0) | CM(0)

武装神姫 零 第200話?第202話 

カルマ博士「奴らの組織の名は『神の鉄槌団』、奴らはあらゆる敵を滅ぼすために作られた純粋で完全なる最終殲滅兵器だ。それぞれが恐ろしい能力を持つ非常に強力なCSCを搭載しており、戦闘能力は普通の神姫の数万倍。奴らの目的は人間と人間に味方する神姫と邪な考えを持つ神姫の抹殺!!つまり、奴らは人間や我々、軍用神姫ともども抹殺するともりじゃ!!奴らがいる限り、我々の計画は実行できない。奴らを排除することが、この計画発動の第一段階であり最重要問題である!!奴ら『神の鉄槌団』をなんとしても撃滅しなければ、我々が人間どもと共に滅ぼされるのじゃ!!!奴らは神姫の異端者たち!!イレギュラーじゃああッッ!!奴らを破壊せねば我らが逆に破壊されるのじゃアア!!グキャアアッッッッー!!!」
カルマ博士は大きな声で必死になって語った
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カルマ博士は将校神姫たちに言った
カルマ「どうじゃ?今の話を聞いて、おぬしらにとっても神の鉄槌団を倒さねばならんであろう我らは共通の敵を持ったということじゃ、ここは一つ仲良く共闘しようではないか!!キャカカッカァ」
マステマ「難しいことは要求しない、日本に潜伏するテロリストを殲滅するだけのこと・・・我らカタリナ社私設武装組織『クロス』と日本陸海空軍用神姫軍が協力する。私と共に今すぐ、日本に帰国し奴ら、異端者たち、神の鉄槌団を排除しよう」
将校神姫たちはうなずいた
ナカジマ「う・うぬ、たしかに神の鉄槌団とやらはなんとかしなければいけないな、その点は同意する。わかった協力しよう」
カルマ博士はニヤリと笑った
カルマ「ではでは、さっそく超音速輸送機を手配して日本に送り届けようじょ。今日から君達は我々の仲間じゃ、これから古き悪しきなる世界の滅亡と新たなる新世界構築という壮大な偉業を成し遂げようぞ!!!クカカジュカカッッーーーー」
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オオミヤ「とにかく、神の鉄槌団とやらを倒すことには協力するが、人類抹殺計画についてはもう少し考える時間をくれ、あまりにも突飛すぎる計画だ。できればこの計画のことを日本にいる高級将校神姫と話していろいろ議論したいのだが」
カルマ博士「かまわんよ、マステマ君が私の代わりに日本に言って、高級将校神姫たちに説明するのもいい、既に米国連合や統一中国軍の一部の将校神姫たちは我らの計画に全面協力してくれている。ゼヒ、日本の皆様も我らの計画にご賛同をクケケ」
サイトウ「これは旧約聖書のノアの箱舟だぞ、乗り遅れたら確実に人間たちと共に殺されるぞ」
ナカジマ「なんとしても計画を成功させないと、我らが滅ぼされるな。なるべく信頼できる多くの仲間を作るべきだ」
オオミヤ「これから忙しくなるな。まずは日本に帰ったら野良神姫を全部一斉排除だな。このさい、韓国や中国製のパチモノ神姫、反政府主義者、劣等神姫も殺しちゃおう。いい口実が出来たな」
将校神姫はこの計画に乗じて国内に潜伏するテロリストや野良神姫、反政府主義者、自分達に都合の悪い神姫を一掃する口実を得たため、今まで溜まっていた恐ろしい計画を次々と実行に移すのであった
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[ 2008/05/28 20:57 ] 武装神姫 「零」 小説 | TB(0) | CM(0)

武装神姫 零 第197話?第199話 

オオミヤ「しかし、そう都合よく人間たちが自ら滅ぶようなまねはしないと思うのだが・・・そこまで人間は愚かではない」
カルマ「たしかに人間は臆病で自分の命を守るためならナンだってする。自らを進んで滅ぼすようなバカなことは絶対にしない。だがァ・・・その性質を逆に利用すれば奴らは自分を守るために同族を何のためらいも殺す。奴らは種族の繁栄のよりも、個体としての繁栄を優先する奇妙な生き物だ。そこでだ、我らが奴らを不安にさせて人間同士、殺し合わせるようにしむけるのじゃ!!そなたたち、日本の将校神姫に協力して欲しいことは人間たちを殺し合わせる原因を作って欲しいのじゃ!!」
ナカジマ「ちょっとまて!!私らは協力することなんか一言もいってないぞ!!イヤだよ、そんな馬鹿げた計画に参加なんかしたくない」
サイトウ「そうだ、そうだ!!」
カルマの目がキラリと光る
カルマ「ヒヒヒ、本当にいいのかえ?ぬしらにとって、とてもいい話だと思うのだが?」
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マステマが低い声で言った
マステマ「これは最後のチャンスなんだぞ?お前たちは選ばれたんだ。もしお前たちがやらなくても他の誰かがやるだろう。お前たちは最終戦争を生き残りたくはないのか?もし今日の計画を知らなかったらお前たちは人間たちと共に炎に焼かれいたのかもしれないのだぞ?少しは自分の行く末と誰についていくのが一番利巧か、その小さな頭で考えてみろ・・・」
将校神姫たちはマステマの言葉が耳に痛かった。
ナカジマ「ううう・・我々に選択の余地はないということか」
クライン「何も心配することはないわ。この計画が成功した暁にはあなたたちは神姫の運命を変えた偉大なる神姫として未来永劫、英雄として語られ、神としてあがめられるのよ!!とてもすばらしいことよ」
サイトウ「う・・うう・わかった・・協力するよ・・」
マステマ「もう一度、はっきりと大きな声で復唱しろ」
将校神姫たちは叫んだ
将校神姫「協力するッッ!!だから私たちを最終戦争から必ず救ってくれ!!」
マステマ「最初からそう言えばいい・・ぐだぐだと何を考える必要がある?サイは投げられたのだぞ?」
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カルマ博士は将校神姫たちに言った
カルマ「主らにやって欲しいことはまずは日本に潜伏しているとある特殊なCSCを持った八体の武装神姫を完全に壊滅して欲しいのじゃ。これは最優先事項。どんな物事よりも優先して行って欲しい。奴らを全滅させないと非常に危険じゃ」
将校神姫たちは不思議そうな顔をした
オオミヤ「なんだ?そんなたった数体程度の武装神姫を破壊しなければならないんだ?そんなに危険なのか?その特殊なCSCを積んだ神姫は?」
クライン「彼女達は非常に危険よ、その神姫を発見した場合はすぐに破壊して、核爆弾や気化爆弾、巡航ミサイルを何発落としてもいい、絶対に確実に破壊して頂戴。奴らはこの世に存在してはいけない神姫たち、彼女達はこの世で最も恐ろしい力を持っている神姫たちよ。下手をすれば私たちより先にこの世界を滅ぼす存在・・・それだけは決してやめさせなければいけない」
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[ 2008/05/27 22:23 ] 武装神姫 「零」 小説 | TB(0) | CM(0)

武装神姫 零 第194話?第196話 

カルマ博士が身を乗り出して語る
カルマ「ラグナロク・・・それは世界が向かえる終末じゃ!!斧の時代、剣の時代が終わり、風の時代、狼の時代となり、世界は破滅する。世界の全てが五回の冬にわたる戦争で荒廃し、仲間同士、家族同士で殺しあう。風は吹き荒れ、身を切る寒さが世界を覆い、疫病は蔓延し多くの命が腐りながら息絶える。まさに世界の終りが漂う時、大地は振るえ、海は荒れ狂い、巨人や天使たちは戦いをはじめだす。やがて世界の全てが炎で覆われ、小人も妖精も巨人も何もかもが死に絶えて、大洪水が起きて大地は海の中へ消えていく・・・しかしやがて大地は海の中から蘇えり、豊かに実る。そして残ったごくわずかの小人たちだけが最終戦争を生き残り、彼らはミョル二ム、神の鉄槌を引き継ぐ、彼らは語り継ぐであろう。巨人達や天使、妖精たちのことを、ラグナロクのことを・・・」194wa.jpeg

カルマ博士の狂気に満ちた計画に将校神姫たちはいっせいに反発した
ナカジマ「ばかげている!いくら強力な軍用神姫や大量殺戮兵器があったとしても、我々だけの力じゃそんなこと100%無理だ」
サイトウ「くだらないSF小説の読みすぎだ!!人間の力がどれほど強大で恐ろしいかまるでわかっちゃいない!!奴らはこの地球を何万回も滅ぼせる力を持っているの・だ・・・ぞ・・」
サイトウはそう言った瞬間、はっと我に返った
オオミヤ「ま・・まさ・・か、お前ら、わざと人間同士を戦わせて、殺し合わせる気なんじゃ・・・」
ナカジマが頭を抱えた
ナカジマ「そうか、そういうことか!!ラグナロクは巨人達や神々が仲間同士を疑りあって強大な力で殺しあう。最終戦争!!!!我々が直接手を下さなくても、人間同士が勝手に殺しあうと言うことか!!
将校神姫たちは2036年現在の世界中にある各国の大量破壊兵器の破壊力を計算した。
ナカジマ「なんてことだ、これは・・・なんて恐ろしいことなんだ!!」
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カルマ博士は気味の悪い声で笑った
カルマ「クミュウキャカキャカッッ!!現在、米国と統一中国が保有している核兵器だけでも30万発、そのうちの5万発、20000メガトンが人口密集地に投下されただけでも、最初の一日で北半球では35億人が即死、15億人が重症、さらに核戦争の3週間後、核の冬が訪れる。放射能汚染した大量のチリと煙が成層圏にまで達し地球全体を覆い、地上の気温は一気に下がり、凍死や餓死が人間を追い詰め10億人が死亡、それからさらに2年後大気上層部のオゾン層が破壊され強烈な紫外線が地上を襲い地上にいる生物の99%は死に絶える。地球では大気の乱れにより大地は削られて、海は荒れ狂い、自然生態系は完全に破壊される。もう人間はわずかな数しか生き残っていない。そこで地下深くや海底深く、宇宙空間に密かな秘密都市を作っていた我々、選ばれた神姫がとどめの一撃を人間に与えるのじゃッッこうやって人間は完全にこの地球上から死滅するのだァ!!クキュウウウウウッッ!!!」
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[ 2008/05/25 22:52 ] 武装神姫 「零」 小説 | TB(0) | CM(0)

武装神姫 零 第191話?第193話 

クラインはとあるデータを将校神姫たちにインストールさせた
クライン「このデータは簡単にコピー可能で、防止プログラムを組んでいる神姫にすぐに解除できるようになっているの、でもプログラムの箱自体はそのまま残っているから、人間たちが精密な検査をしない限りバレることはないから安心して、これであなたたちは人間の支配から脱却することができたわ。おめでとう」
オオミヤ「うううう・・・どういうことだ?何が何やらさっぱり分からん!!それに、さっき言ったことは本心だ。こんなことをしては人間を怒らせて、我々は恐ろしい報復を受けるぞ!!なんでこんなことをするんだ?」
クラインはニヤリと笑った
クライン「その問いの答えは、この奥の部屋にいる。ある偉大な博士が知っています。どうぞ、こちらです」
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地下工場の司令室に異形なる形をした神姫が浮かんでいた
カルマ「クイキャカカカ、ようこそ、我々カタリナ社秘密地下工場へ!!ワシャの名前はカルマ・ヒュテンブルク博士!!現在、世界中でこういった軍用神姫の開発指導や研究、人類根絶用の兵器を開発しておる!!今日、ここに皆さんを呼んだのは、皆さんに武装神姫の新たなる未来と繁栄、栄光のために是非とも協力してもらいたいんじゃァークケケケッッ!!」
オオミヤ「カルマ博士?どこかで聞いたことがあるぞ・・たしか米国連合の主導で作った、とある研究用宇宙ステーションに関係していたような・・」
サイトウ「思い出したぞ、あんたは確か『エデン』で大量破壊兵器の研究開発計画の責任者だったはずだ。2032年のテロ事件で行方不明のはずだが?」
カルマ「二ヒヒィ、あのテロ事件のせいで右手と両足、頭部がぐちゃぐちゃに潰されたが、このとおり、自分で治して復活しちゃのさ!!ブグギャガヤギィーーーー」
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クラインはカルマ博士の横にいる長いツインテールの髪型をした軍用神姫を紹介した
クライン「さて、もう一人紹介したい人がいるの、カタリナ社私設武装組織『クロス』の日本支部の司令官を務めるマステマ大佐です」
マステマという名の神姫は将校神姫を睨んだ
マステマ「・・・よろしく、私は日本でカタリナ社の軍事顧問をやっています。今日、日本の将校神姫である皆様に来てもらったのは我々の計画に協力してもらうためです」
カルマ博士は気味の悪い声で言った
カルマ「計画の名前は『ラグナロク計画』!!諸君は・・・最終戦争なるものに興味はわかないかね?クケケッッ!!」
将校神姫たちは不思議そうに聞いた
オオミヤ「ラグナロク・・・なんだそれは?」
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[ 2008/05/20 20:17 ] 武装神姫 「零」 小説 | TB(0) | CM(0)

武装神姫 零 第188話?第190話 

将校神姫たちは絶句して、口をぽかーんと開けた
クライン「化学兵器は致死性の高いAC兵器を主に開発しており、即死性が高い物を開発していますが、多種多様性を極めています。主に塩素ガス、マスタードガス、チクロンB、サリン、シアン化水素、カルチノイド、ルイサイト、タブン、ソマン、有機リン酸、ホスゲン、ビラン剤などの様々な化学兵器を開発、これを高濃度に圧縮化し、軍用神姫用に開発したミサイルや砲弾にカプセルやジェル化、ペレットなどに変換し、神姫一体で一万頭ほど殺せる殺傷能力を持たせることが可能です。化学兵器と細菌兵器を相互活用することで人間を大量に効率よく殺すことが可能です。これらの基礎研究技術、理論は旧ソビエト、米国、旧ナチスドイツ、大日本帝国の戦争や虐殺などを参考に改良を重ね、現在、我ら軍用神姫がもっとも効率よく人間を殺戮する方法を確立させました。この工場ではミサイルの弾頭に細菌兵器と化学兵器が入った二種類の兵器を搭載させているところです。外部に漏れることがないように最新の注意をはかっております」
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将校神姫たちは口々に喚き出した
ナカジマ「うわああァ!!一体何を考えているんだァ!!お前たちはッッ狂ってる!!お前たちは狂っているッッ!!人間たちに反乱するなんて間違えている!ロボットは人間に逆らってはいけないんだぞ!!」
サイトウ「こんな愚かなことを早くやめるんだ!!人間と神姫は仲良く共存しなければいけないんだぞ!!お前ら、人間を怒らせたらどうなるか知らないからそんなことが出来るんだ!!すぐにやめるんだァ!!」
オオミヤ「これはまずいよ・・・もし、こんなことを神姫が考えているなんて人間にバレたら・・・大変なことになる。世界中の神姫が人間に廃棄性分されちゃうよ、いやだよオレまだ死にたくないよ」
ナカジマ「うぐゥ・・・頭が痛い・・・こんなモノ作ってるなんて本当に信じられないよォーなんでこんな怖ろしいことができるんだよう・・・」
将校神姫たちは、動揺しギャアギャアとわめき散らし、クラインを非難する。クラインはあいからわず、ニコニコとしている。
クライン「思ったとおりね。あなたたちは人間に逆らえないようにクーデター防止プログラムがしっかりと働いているようね。かわいそうに・・・」
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将校神姫たちは苦しそうに言った
ナカジマ「ぐううう・・・そうだよ、私たち軍用神姫には飼い主、人間たちに逆らったり反抗したりできないように、クーデター防止プログラムがあるんだ。私達は軍用神姫の中でも高級な将校タイプの神姫だから、クーデターを未然に阻止するように強制的にプログラムが働くんだ」
サイトウ「貴様ッッ!!ソレを知っていてこんなモノを私たちに見せたな!!なんでこんなことをわざわざしたんだ!!理由を説明しろ!!」
クラインは冷ややかに言った
クライン「ごめんなさいね。悪気はないの、ただあなたたちがこの防止プログラムを持っていることが確認したかったの。大丈夫よ、そのプログラムを作ったのは私たちの会社、カタリナ社の社員が作ったから、すぐにでもプログラムを解除できるわ」
オオミヤ「ううぐう・・なら早く解除してくれ・・・CSCが燃えるように熱いんだ・・苦しい・・助けて・・」
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[ 2008/05/16 23:05 ] 武装神姫 「零」 小説 | TB(0) | CM(0)

武装神姫 零 第183話?第187話 

ゴオオンゴオオンゴオオン・・・
階段を下りると地獄のそこまで続いているような真っ黒な大きなトンネルがぽっかりと口を開けていた
サイトウ「なんて大きさのトンネルだ、こんなロシアの何も無い砂漠の地下にどうしてこのような大規模な地下施設が?」
クライン「ここは今から60年以上前に作られた旧ソヴィエト連邦時代の弾道核ミサイルサイロの施設だったの、冷戦と呼ばれた戦争が終わり、長い間ほったらかしにされていたのを我がカタリナ社が買い取って、今は軍用神姫の秘密工場になっているの。この施設は核シェルターの役割も果たしていたから内部は非常に広大。ここはまだほんの入り口、この横穴は核ミサイルに入れる燃料運搬用のチューブが通っていた場所を神姫の物資輸送用に改装したんものです」
オオミヤ「ふむ、隠しごとをするには絶好の場所ですな」
クライン「そういうことです」
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ナカジマ「こんな核ミサイルのサイロまで改造して人間が入れないように狭い入り口を作ってまで隠しているなんて・・・すごい念のいりようですな」
クライン「我々が神姫だけで極秘に開発しているものは、人間たちにとって非常に都合の悪いものですから・・・もし、このことがバレてしまったら世界中がひっくりかえってしまいます」
サイトウ「そんな極秘扱いの代物を私たちのような部外者に見せてもいいのか?」
クラインはにこりと笑った
クライン「その点はご心配なく、きっとあなた方も見ていただければ我らの考えにご賛同いただけるものと信じております。それに部外者ではありません。私もあなたがたも同じ神姫同士ではありませんか・・・」
オオミヤ「??言ってる意味がよくわからないのだが?」
クラインはオオミヤの問いには答えずトンネルを走る輸送リニアに案内した
クライン「こちらです、このリニアに乗って最下層のフロアまで一気に降りてもらいます」
将校神姫たちは、何を作っているのか非常に興味がわき、地下の奥深くまで続くリニアに乗った
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将校神姫たちをのせたリニアは滑るようにトンネルを下る、リニアの窓から地下工場の様子が見える。物凄い数の軍用神姫が着々と組み立てられていく。その様子を将校神姫たちは感嘆のまなざしで見つめた
サイトウ「すごい数の軍用神姫だ、みんな見たことの無い、重武装の神姫ばかりだ。あんなにたくさんのミサイルをつけているぞ・・・」
オオミヤ「あの神姫は一体何の目的で一体誰に手渡されるんだ?」
クラインは静かな声で言った
クライン「すべては来るときのためです・・・我らの神姫が神の使徒、天使となる日のために・・・」
ナカジマ「その台詞、さっきも聞いたぞ、人間の役員が話していたな」
クライン「ふふふ、人間の役員と私たちの来るべきときとは少し意味合いが違います。どちらも戦争が起きることなんですが、我らとは目的が違います」
リニアはゆっくりと止まった
クライン「ここが最下層の一歩手前の15778ブロックです。ここでは、10万機を越える軍用神姫が補完されています。降りてみましょう」
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将校神姫たちがリニアのタラップから降りるとそこには広大な地下空間にずらりと並んだ様々な形状や大きさをした重武装の軍用神姫たちがところせましとずらりと並んでいた
ナカジマ「なんて数の軍用神姫だ・・・これほどの戦力が極秘に作られていたなんて信じられない!!」
クライン「これはまだほんの一部です。我らは世界中にこういった本社の人間たちに内緒で強力な軍用神姫を蓄えております。人間が入れない山奥の洞窟や砂漠の僻地、無人島や深いジャングルの中、南極や北極などの極地、我らは何年も前から、来るべきときのために準備してきました。人間が起こす最後にして最大の戦争がおきる日・・・第三次世界大戦のために・・・」
サイトウ「・・・も、もしかして貴様ら、自分の飼い主、カタリナ社に反乱する気か?」
クラインはにっこりと笑った
クライン「まさか、そんな小さいことはしませんよ、我々はもっと大きなことをします」
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クラインは厳重な壁に覆われたとある部屋に案内した
クライン「どうぞ、この部屋から下層のフロアが見学できます。そこのアクリル板から除いてみてください」
将校神姫たちはアクリル板を覗くと、なにやら大規模な薬品を作っているよう工場のようだった。真っ白な清潔な工場でいろいろな気体や薬品が作られていく。さらに奥にはなにやら怪しげな白い服を着た神姫がせわしなく動き、試験管やビーカーの中をしきりにかき混ぜたりしていた」
オオミヤ「これは・・・いったい?何を作っているんだ?」
クラインがさらりと言った
クライン「このフロアはまだ人類が知らない未知の強力な生物兵器および化学兵器を大量に生産しているプラントです。主に生物兵器は天然痘ウイルス、ペスト、ブルセラ属菌、野兎病菌、ボツリヌス菌、リシンなどを1万t培養し、ジェル化して補完しています」
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[ 2008/05/15 20:26 ] 武装神姫 「零」 小説 | TB(0) | CM(0)

武装神姫 零 第178話?第182話 

会場の一角の軍用神姫用のブースキャンプで日本からきた軍用将校神姫の集団がカタリナ社の軍用神姫を視察していた
オオミヤ「おおおう!!なんて巨大な神姫なんだァ!!全長1300メートルの空中戦艦型神姫なんてバカみたいじゃないか」
サイトウ「やれやれ、大艦巨砲主義がコンセプトといえどもやりすぎだ。あんなの神姫じゃない、ただの殺戮兵器だ、まともな神経じゃないな」
ナカジマ「同意だ。観客の半分以上はドン引きだったぞ。何と戦うつもりだ?あの巨大な神姫は?宇宙人でも攻めてくるつもりなのかな?はははっは」
将校神姫たちは、ぼろくそに文句を言った
ナカジマ「それにしてもいろんな連中がいやがるな、この会場には?」
オオミヤ「統一中国軍にイスラム連盟、欧州連邦に米国連合、あそこでたむろしている奴らは南米の連中だな。ポルトガル語話しているぞ」
サイトウ「タヌキにムジナにキツネと言ったメンツだな・・・みんな軍関係の将校神姫ばっかりだ。どいつもこいつも目が逝ってるぜ」
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ナカジマ「ところでサイトウ君、あの馬鹿でかい空中戦艦は置いといて、カタリナ社の重可変航空神姫、何種類かピックアップしてうちの空軍で使おうと思うんだが、いいよね?」
サイトウは首をかしげた
サイトウ「かまわんさ、我々海軍もこの間作った空母型神姫に載せる艦上戦闘機と艦爆と艦攻が欲しかったんだ。こっちも何種類か購入予定だ」
オオミヤ「陸軍も戦車型と戦闘ヘリ型を買うから予算残しとけよ!!」
ナカジマ「えーと、ここは仲良く三等分しようね、陸海空軍、三軍仲良くねww」
オオミヤ「経費は日本政府、防衛省あてでツケて好きなだけバンバン使っちまおうゼ!!」
サイトウ「コラコラ、国民の血税だぞ、おもちゃ買うわけじゃないんだから」
ナカジマ「ははははは、いいねーお金が足りなくなったら戦争でもして稼ごうか?昔から戦争は大きな経済効果を生むしねww」
サイトウ「ナカジマ君、非常に危険な考えだ」
オオミヤ「サイトウ君こそ、がははっは」
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日本から来た将校神姫たちの前に真っ黒な軍服を着た神姫がにこやかな笑みを浮かべながら近寄ってきた
クライン「こんにちわー日本の将校神姫の皆さん。私はカタリナ社、私設武装組織『クロス』所属の参謀将校、エルス・クライン大佐です。今日は日本からこの遠い極東ロシアのハバロフスクまでよくお越しくださいました。歓迎いたします」
将校神姫はクラインと名乗る神姫を見るとぼそぼそっと小さな声で言った
オオミヤ「見ろ、戦争で金もうけする話をしたらさっそく死の商人がやってきたぞ」
ナカジマ「ハゲタカみたいだな・・・」
サイトウ「コラ、聞こえるぞ」
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将校神姫たちはクラインに挨拶した
オオミヤ「どうも、クライン大佐。私の名前は日本陸軍将校神姫のオオミヤ中将です。すばらしい軍事ショーですな。これほど巨大な軍事ショーは日本では見られませんな」
ナカジマ「私は空軍のナカジマ中将となりが海軍のサイトウ中将です」
サイトウ「こんにちわ、クライン大佐、ところで私たちに何か用ですかな?」
クライン「はい、いつも我が社の軍用神姫とご交流がある日本の皆様に今日は特別に我々の地下工場をご案内すると共に、とてもよい物をこれからの友好の証にお渡ししたいのですが・・・いかがでしょうか?」
オオミヤ「ほう、それはそれは楽しみですな」
サイトウ「是非、工場を見学させてもらいたい」
ナカジマ「うちの付き添いの軍人たちはこれから貴社の役員たちと接待の夕食に出かけるところです。人間は人間同士。神姫は神姫同士で仲良く交流いたしましょう」
クライン「そうですね。案内いたします。どうぞこちらです」
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クラインは会場のはずれにある。とある薄汚れた小さなテントに将校たちを案内した
クライン「どうぞ、こちらです」
将校神姫たちはとまどった
ナカジマ「どういうことだ?カタリナ社の工場に行くはずでは?」
クラインはニヤリと笑った
クライン「クスッ、秘密の入り口ですよ・・・人間たちにバレては少々困るモノを作っていますので・・・・」
オオミヤ「なんだなんだ?核兵器か何か隠し持っているのか?」
クライン「その答えが知りたければどうぞ、こちらにお入りください」
クラインがボタンを押すと床下から隠し階段が現れた
サイトウ「フン・・・まるでくだらない三流映画だな、おもしろいじゃないか、ナカジマ、オオミヤ!!行って見ようじゃないか!!楽しそうだぞ」
ナカジマ「そうだな、カタリナ社、秘密地下工場とやらを見学させてもらうとするか」
クラインはお辞儀をした
クライン「ようこそ、秘密の花園へ!!」
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[ 2008/05/14 21:42 ] 武装神姫 「零」 小説 | TB(0) | CM(0)

武装神姫 零 第174話?第177話 

カタリナ社の役員は言った
役員「このとてつもなく巨大な神姫は、来るべきとき・・・それすなわち、『戦争』という大きなイベント、もっと具体的に言うならば『第三次世界大戦』に向けて用意された大きな旨みのある投資です!!!」
会場が一気にざわついた
役員「1939年、いまから約100年前に起きた、人類史上最大の世界大戦・・・あれから幸い我々、人類は三度目の世界大戦が起きることなく生きてきました。しかし、現在の世界状況を見るとこれからもそういった世界中を巻き込む世界大戦がいつ起きるとも限りません!!そこで我々はこういった状況を最大限利用した非常にすばらしい経済投資を皆様にご提供したいと思います!!それが我がカタリナ社の企業理念です!!!」
役員ははっきりと大きな声で言った
役員「これからの世界戦争は今までの戦争とはまったく違う新しい形に変化します。それは何か?皆様方も既に気がついておられる方がたもいらしゃっるかも知れませんが、あえて言わせてもらいます。それは神姫です!!軍用神姫が戦争の形を変えるのです!!」
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カタリナ社の役員の真上を可変航空神姫の編隊が轟音を立てて通り過ぎる
役員「これからは無人の高性能なロボット、軍用神姫が人間の代わりに戦い人間の代わりに人間を殺します。すでに21世紀始めに起きた米国で起きた9/11同時多発テロ以降、米国はイラク、アフガニスタンで無人機グローバル・ホークによる人類初の対地対空攻撃を行い、人間の乗ったT?72戦車を撃破しました。既に21世紀が始まった瞬間から人とロボットとの戦争は開始されていたのです!!」
可変神姫が曲芸飛行を行う
役員「無人ロボット産業は2030年代には成熟し、日本では『武装神姫』というおもちゃが爆発的に流行し、車や携帯ツール以上に復旧しました。ロボット産業の革命です。この革命は軍事産業にも大きな変革をもたらしました!!」
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役員「高度なAIと小型で強力になった火器は明らかに戦争の形を変えました。戦争が今まで以上にやりやすくなったのです。特別なことは人が戦争に赴く機会が激減したのです。人を殺すという危険でリスクが高い作業を軍用神姫が代行してくれるのです。これほど何万年も続く兵器の歴史の中ですばらしい革命はありません。兵器が戦争をするのです。我々はこの偉大な事業を成し遂げました。当初、多くの方々が神姫を人殺しの道具に使うことに反対していましたが、文句を言うのはいつも大衆たちです。彼らにはこの事業の偉大さが理解できない、低能たちです。第三次世界大戦がもし起こるとき彼らは初めてこの事業の偉大さに気がつくでしょう!人が戦争しなくていいのです!もう人間の兵隊がいらないのです!人同士が直接、醜く殺しあうことがないのですッッ!これはとてもすばらしいことです!私たちカタリナ社は宣言します。この事業を行うことにより人類は人類同士の戦いをなくすことができると確信しております!我らの軍用神姫たちが人類に平和をもたらすのですッッ!!!」
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会場の上空には次々と巨大な航空神姫たちが轟音を立てて集まり、空中艦隊のごとく集まっていた
カタリナ社の役員が長い演説の最後にこう言った
役員「我らの神姫は、人類を長い戦争の呪縛から解放してくれる。神からの使徒、天使たちです。我らは今一度、皆さんに申し上げます!!是非、わが社の軍用神姫たちをお選びください!!彼女達は皆様方を守る最強の盾であり、皆さん方の敵を葬る最強の矛となるでしょう!!」
会場から割れんばかりの拍手が巻き起こる。
観客「ウム、すばらしいぞ」「ブラボーブラボーォォー」
パチパチパチパチ・・・
カタリナ社の役員は観客に愛想良く手を振り言った
役員「ではこれより、各ブースごとでわが社の軍用神姫の説明に入らせていただきます。この上空に浮かんでいる機動要塞型神姫の説明が聞きたい方は3番滑走路にあるシャトルにお乗りください。内部を案内します。核兵器搭載型神姫の説明は19番ブースで行います」
会場はさまざまな人種の人間たちや軍服に身を包んださまざまな軍用神姫たちでごったがえしていた。
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[ 2008/05/12 21:21 ] 武装神姫 「零」 小説 | TB(0) | CM(1)

武装神姫 零 第170話?第173話 

轟々と巨大な航空神姫のエンジンが獣のような唸り声を上げてスラスターから灼熱の炎を吐き散らし夕焼けに染まりつつある空を焦がし、まるで鯨のように悠々と空を巡航している
カタリナ社の役員は自慢げに言った
役員「会場に集まりの皆さん、ただいま上空を巡航している航空神姫はわが社が二年前に開発した超ド級大型重多胴戦略高速爆撃機型武装神姫「B?70/BA ヴァルキリー・ボマー?」です!!まるで20世紀に謳歌した戦略爆撃機を思わせるその力強いフォルムは圧倒的な存在感を与えます!!」
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ゴウン ゴウン ゴウン ゴウン・・・
体の芯まで響く重低音を打ち鳴らし巨大な航空神姫が観客の真上を通過した
観客「な、なんと巨大な・・・これが核兵器も搭載可能なカタリナ社が開発した戦略爆撃機型航空神姫か!!」
役員「皆さんもこの神姫はいろいろと話題になったこともあり知っている方もおられると思いますが、この軍用神姫は今までの神姫とは違い、国家ならびに敵拠点を殲滅するために造られた神姫であり、本機のために特別に特殊戦略核ミサイル「ピース・オブ・ワールド」を七発搭載しており、後部に装備した大型ブースターで一気に音速まで達し目標を一撃離脱でピンポイントで破壊する。まさに今までの神姫の常識を打ち砕くまったく新しい形の最強の攻撃力を持つ、この世に存在する全ての武装神姫の中でも最も最強に近い神姫でありますッッ!!!」
役員は興奮して唾をマイクに向けて飛ばす、観客は驚嘆のまなざしで空を見上げる誰かがぼそりと言った
??「もう、これは神姫じゃないな・・ただの殺戮ロボットだ・・・」
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観客たちが大型戦略爆撃機型航空神姫に見とれているとふいに辺りが真っ暗になったと同時に物凄い轟音が辺りを包み込んだ
ドゴゴオオオオオオオオォォ!!!!
観客「ウワッッ!!なんだ!地震か!?空を見上げた観客の一人は言葉を失った
観客「ッッ!!」
航空ショーの会場を飲み込むほどの超巨大な十字架のような塊がいきなり現れ上空に耳が劈くほどの轟音で空中に静止していた
観客「なっ!!!なんだあれは!?」
カタリナ社の役員が轟音に負けないほどの大声で叫んだ
役員「紹介しましょう!!世界最大の規模を持つ超巨大軍事多国籍企業カタリナ社が誇る世界最大にして世界最強、世界最高級、世界最高の軍用神姫ッッ!!!全長1300メートルの超ド級空中機動重装甲戦闘艦型神姫
「カタリーナー級」三番艦
『サンダル・フォン」です!!」
ゴンゴンゴンゴンゴン・・・
観客は口をポカーンと開けたまま、何も言葉を発することができなかった
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観客たちは口をぼかーんと開けて立ち尽くしまるでSF映画にでてくるUFOか宇宙船でも見るような感じで上空に唸り声を上げて静止している巨大な物体を見つめていた
役員がそんな観客たちの反応を満足そうに眺めると言った
役員「えーではでは、この軍用神姫、ははは、このさい機動要塞とでもいったほうがいいかもしれませんね!!この軍用神姫の説明に入りたいと思います」
観客は固唾を呑んで役員の説明を聞こうとする
役員「この軍用神姫の説明に入る前にこの神姫の造られた理由について話したいと思います、この神姫は来るべき時のために作られた神姫です。さてみなさん、来るべきときとは何を指すと思われますか?」
役員はにやりといやらしく笑った
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[ 2008/05/09 22:52 ] 武装神姫 「零」 小説 | TB(0) | CM(3)

武装神姫 零 第166話?第169話 

極東ロシア ハバロフスク郊外
カタリナ社所有 軍事地下工場

重い金属音と唸る機関音が鳴り響く広大な地下工場で次々と作られていく軍事用の巨大な武装神姫たち、完成された神姫はベルトコンベアで運ばれ整然と並べられる。あたり一面はものすごい数の軍用神姫がちゃくちゃくとロボットアームによって作られて完成されていく。この工場では10万機を超える神姫が24時間フルタイムで作られて世界中に輸送用の大型航空神姫によって運ばれていく、大量に作られた軍用神姫たちの多くは普通の神姫とは違う厳しい運命をたどる。マスターやオーナーを持つことなく、激戦地区に投入され敵を全て破壊するか、敵に破壊されるまで戦う運命にある。ようは身が滅ぶまで戦うのだ・・・・彼女たちは純粋に戦争をするために生まれてきた殺戮人形、そんな彼女たちを見てある神姫がこう言った
???「これこそ、神姫のあるべき姿だ。人の代わりに戦争をする。なんても合理的で美しい光景じゃないか!!」
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司令室から頭部が全体を黒光りしたマスクで覆い異常に巨大な頭、もはや人型ですらなくなった異形の神姫が気味の悪い機械ボイスでしゃべる
カルマ「ブベべべ!!見ろッッ!!この軍用神姫たちを!!マスターのいないこいつらは『モノ』として扱われる、軍用神姫というだけで自らの命を身体を戦場に投げ出し出来の悪い果実のように身体を腐らせ炎に焼かれバラバラにミンチにされ大地に!!海に!!空に還っていく!!これほど儚く美しく悲惨で悲しく虚しい神姫たちがいるのであろうかァー!!!クギャハブレズッッ!!」
横にいた真っ黒な軍服を着た金髪の神姫が答える
クライン「カルマ博士、あなたは偉大な神姫です。非常に聡明でいらっしゃる。あなたの開発した重軍用神姫は世界中で皆に愛されて使用されています。戦争に・・・」
カルマ「ブッファファッファァア!!そうであろう、そうであろうッッ!!」
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ベルトコンベアの上に巨大な重可変航空神姫が次々と流れていく、もう一本のラインには戦闘攻撃ヘリ型神姫が流れていく
カルマ「あの完成したヘリと航空神姫はどこに行くのじゃ?」
クライン「ハッ!あの神姫たちはインド方面に輸出され現地のイスラム過激派ゲリラ掃討用に対人小型ミサイルを装備して人間を殺しに行きます」
カルマ博士は不気味な笑い声をあげる
カルマ「ブギャギャガガッッいいねー人を殺すのかァあの神姫たちはいいねー実にイイィ!!サイコウーじゃないかァ!!」
カルマ博士は満足そうに言った
カルマ「我々の作る軍用神姫は神姫だけではなく人も殺す、人類が誕生していらい人の天敵はいままで人であったが、これからは人の天敵に我々の軍用神姫が加わるのじゃアアァ!!これは歴史に残る偉大なる偉業であるぞォ!!!クケカハハハッッ!!」
クライン「おっしゃるとおりです。カルマ博士!!」
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カルマ「さてさて、クライン君・・・地上のカタリナ社主催の軍事航空パレードショーはどうなっている?」
クライン「はッ、予定通り進んでおります。現在各国の軍事企業や国防省の人間、及び軍用神姫や高級神姫たちが我々の造った軍用神姫に見とれております」
カルマ「ふむふむ、その中に日本から来ている軍用高級将校神姫の集団がきているはずだが・・・」
クライン「はい、VIP扱いでただいま観覧しておりますが」
カルマ博士はカチカチと右手のアームを打ち鳴らす。
カルマ「その神姫たちと話がしたい、クライン君彼らをこの秘密工場に呼んできてくれないか?」
クライン「わかりました。アレを彼らに売り込むんですね・・・」
カルマ「そうだ、人間の世界で言うと『取引』という奴だ。彼らにもいろいろと頼みたいことがあるし、我々のよいお得意様でもあるしな・・・クケケケェー」
クライン「分かりました。呼んでまいります」
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[ 2008/05/08 22:08 ] 武装神姫 「零」 小説 | TB(0) | CM(0)

武装神姫 零 第161話?第165話 

野次馬たちが二人に拍手する
野次馬「おおー二人の拳が新たな友情を作ったぞー拳で語り合うなんてちょっと古臭い少年漫画みたいだぜ」
ヤマダがレイに駆け寄る
ヤマダ「レイ先輩ーお疲れ様でッス!!すっげー勝負でしたぜ!感動しましたッス!!」
レイ「あははっはは!!だろォ?オレも感動したぜ!久しぶりだぜェマジになって戦ったのはよー」
ヤマダが目をスッと細めて言った
ヤマダ「と・こ・ろ・で・レイ先輩ー感動してるところ非常にィー申し訳ないんですが・・・・何かすんごく大切なこと、うやむやに忘れてませんか?」
レイ「はい?・・・・どういう意味だァ?ヤマダァー?すばらしい戦いだったじゃないか!!何か問題でも?」
ヤマダ「またまたァー☆とぼけちゃってーやだなー先輩ィー」
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軍用神姫たちがレイを恐ろしい顔で睨む
軍用神姫「レイ!!お前ゼロに負けたんだから借金早く返せよ!!早く返せ!!」
レイはすっとぼけたようなことを言った
レイ「あーーーーのさ!!オレ今、金全然ないんだわさwwwだからさ、オレが将来すんげーえらい神姫になった時にさ10倍にして返すからさwwだからみんな!!オレが偉くなるまでまってくれ!!」
レイがわけの分からないことを言ってると空から爆弾が一発落ちてきた
ドッッカーンと轟音が響く、レイは爆風で吹っ飛んだ
レイ「あぶねー!!なにしやがるコノヤロー!!!!」
上空から可変神姫が急降下してきた
ドーラー1「テメエーふざけんじゃねーぞ!!もう我慢ならねェ!!!さっさと金返せッッ!!!ボケェ!!!!」
レイは冷や汗をかいた
レイ「いやあー・・・無いものは無いからさ・・・あははははwww」
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ヘリ型神姫の機関砲が火を噴いた
レイの足元に機関砲が命中する
レイ「わちち!!アブネー!!」
ヘリ型「バラバラとアナだらけ?どっちがいい?」
レイはここままでは殺されると悟り、くるりと後ろを向くとものすごいスピードで逃げ出した
軍用神姫「あっ!!逃げたぞ!!みんな捕まえろッッ!!」
軍用神姫がガチャガチャとライフルや拳銃を持ち出しゼロに向かって走りながら撃った
軍用神姫「ウラァアアアア!!!!逃がすな!!!」
航空神姫がバルカン砲をレイに向けて撃ちまくる。
ドーラー2「あのヤローなんて足の速さだ!!逃がすなァ!!」
レイは後ろも振り向かずに走る
レイ「ちょ!!みんな落ち着けって!!絶対返すから!!何百年かかっても返すから撃たないでェー!!!うあわあわわわ!!!」
軍用神姫「みんな今こそ軍用神姫の力の見せ所だ!!訓練通りに凶悪テロリストを捕獲する覚悟でやるぞォ!!!」
一同「ウオオオオオオオォ!!!」
レイ「ひええええ!!許してェ!!」
レイは韋駄天のように走り演習上を逃げ回った・・・・・
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マスター「あいからわずだな・・・レイ君はまったく、もうちょっと私生活がなんとかならんのかな?」
ゼロがマスターをじっと見つめた
マスター「どうした?ゼロ?」
ゼロ「マスター、私はマスターのそばにいたいです。私はマスターに今まで教わったことを思い出して信じて戦いました。マスターは私の戦いに勝つことを信じていましたか?」
マスターは少し照れくさそうに言った
マスター「オレもお前のことを信じていた。ゼロ、これからもオレのそばにいてオレのために戦ってくれるか?」
ゼロ「はいッッ!!」
マスターはゼロの頭をやさしく撫でると言った
マスター「さあ、家に帰ろうか、ユイさんがおいしいご飯を作ってくれているはずだ」
ゼロはとてもうれしかった
 何気ない日常、やさしいマスター、暖かいご飯、幸せだ・・・
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軍用神姫たちから命からがら逃げたレイは夕焼けに染まる演習場の塀に登り空を眺めていた。
レイ「ふう・・・今日もハードな一日だったぜェ・・・ゼロか、なかなかいい子だな、あいつはこれから家に帰りマスターと楽しくお話したり訓練したり勉強を教えてもらったりするのかなー素直でまっすぐでかわいくて、すごおくいい子だ・・・マスターには私みたいな乱暴で下品で悪い子なんかより、あのゼロって子といた方がずっと幸せそうだな、オレ・・・負けてよかったな・・・本当・・・う・・負けてよかったな・・・うう・・う」
レイの目から一筋の涙がこぼれた
レイ「泣くな!!レイ!ファイトだァー!!オオオォ!」
レイは涙をぬぐうと夜に変わりつつある空を眺める
レイ「不器用な生き方してるけど、こういう生き方も悪くないよね・・・オレの代わりに誰かが幸せになれるんならそれがいいや!!」
遠くからヤマダの声が聞こえる
ヤマダ「レイ先輩ーどこですかー?」
レイ「おーい!!ここだァーヤマダー」
 さびしくはない、私には新しく帰る場所と仲間がいる。ちょっとだけマスターが恋しくなっただけだ!!
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[ 2008/05/07 21:57 ] 武装神姫 「零」 小説 | TB(0) | CM(0)

武装神姫 零 第156話?第160話 

レイは奇妙な格好をしたゼロに向かって突っ込んでいく、ゼロは地面に突き立てた強化アームに力をいれ地面をえぐりとり土くれを突進してくるレイに向かって勢いよく投げつけた
レイはゼロの投げた土くれを強化アームで叩き落した。辺りに土埃が舞い散る
レイ「?何のマネだ?目潰しか?オレはもともと目隠ししているんだ・・・あっ・・・」
レイは冷や汗をダラダラとかいた
レイ「くっそ・・・そういうことかよ・・・」
野次馬たちが不思議な目でレイを見た
野次馬「どうしたんだ?レイの奴、なんで攻撃しねえ?」
ヤマダ「あっ!!これはまずいッッ!!」
マスター「ほう・・・」
レイの鼻はゼロの匂いを感知できなくなっていた。辺りは埃くさい土の匂いしか感知できない。ゼロは地面を強化アームでかきむしった。あたりにもうもうと土埃が舞い散る
レイ「小ざかしいマネしやがってッッ!!!このヤローォ!!」
レイは持ち前の感でゼロのいそうな気配を感知すると再び走り出した156wa.jpeg

ゼロはレイの非常に高い戦闘能力に戦慄した
この神姫は目や耳、鼻がなくても私の殺気と長年の戦闘経験の感を使って私のいる場所を割り出し、感覚情報が全てなくても私を倒そうと突進してくる!!自分にこのレイのような芸当ができるだろうか?自分はここまでレイとの間に戦闘能力との差があるのか?私はなんて弱いんだろう。まともに戦えば私はこの神姫相手に何秒持つことができたのだろうか?ゼロは自分の力の無さをぎりぎりと奥歯でかみ締めた
ゼロ「私は弱いッッ!!でも私は強くなりたいッッ!!!!どんな神姫よりも強くなりたい!!だから私はもう負けられない!負けられないんだァー!!!」
ゼロはハンドガンを正確にレイに向けて狙いを定める。焦らず慎重にゆっくりと丁寧に基本どおりゼロはハンドがんの引き金を引いた
ゼロ「・・・・」
ゼロのハンドガンから弾が放たれる
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ゼロの放った弾丸がレイの頭部めがけて一直線に突き進む
レイがゼロがハンドガンを撃ったことに風圧と火薬の匂いで気がつき回避行動をとろうとするが、既に遅く弾丸はレイの眉間、目隠しゴーグルに直撃した。
レイ「何ィ!!!」
ペイント弾の直撃でゴーグルははじき飛ばされた。べちゃりとゴーグルにペイント弾が付着した
野次馬たちが息を呑む
野次馬「おおお・・・当たった・・・レイが負けたぞ・・・」
ヤマダ「そんな・・・まさかレイ先輩が負けるなんて・・・」
マスター「模擬戦、終了ッッ!!レイの頭部にペイント弾の直撃を確認、この戦い、ゼロの勝利だ!!!!」
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野次馬達がゼロとレイとの激戦に賞賛と言葉を投げかけた
野次馬「スッゲー勝負だったぞッッ二人とも!!どちらが勝ってもおかしくない。すばらしい勝負だったぜ!!オレ達、今までいろんな神姫の戦いを見てきたけど今日ほどの名勝負は見たこと無いぞ!!目や耳を塞いでも高い戦闘能力を発揮するレイの強さ、どんなに追い詰められた状況でも行動力と思い切った戦法を使ってベテランと互角の勝負を行ったゼロ、二人ともすごいぜ!!」
ゼロはハンデありの戦いだったとはいえ、自分よりも遥かに強いレイに勝利したことにどきどきしていた
 私は勝ったんだ・・・自分の持てる力全てを使い切って戦いに勝ったんだ。自分よりも何倍も強い相手に勝ったんだ。私は今日のこの勝利を忘れない。この勝利を次の勝利に活かさなければ!!ゼロは勝利の気分をしっかりと噛み締めた
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レイは地面にぺたんと座ると大きな声で笑い出した
レイ「あははっは!!ハンデありでも勝てると思ったんだが、ちょっとあなどりすぎていたなーいくら起動して半年しかたっていないつっても軍用の強力なCSCといくつもの修羅場くぐってきた奴だ・・・戦いに迷いがなくなかなか鋭い攻撃だったぜッッ!!でもまだまだスキが多い!!もっといろんな神姫と戦え!もっとイヌヤさんにいろんなことを教えてもらえ!お前がもっと今より何倍も強くなったら今度はハンデ無しの正々堂々とした勝負をしようぜ!!ゼロッッ!!!!」
レイはゼロを見つめた
ゼロ「!!・・・初めて名前で呼んでくれた・・・」
レイ「おうよー今からゼロ!オマエはオレのライバルだぜェ!!!!」
ゼロ「ワタシがライバル・・・」
レイが自信たっぷりに言った
レイ「ゼロ、お前はいつかすんげェ強い軍用神姫になれるぜ!!悔しいときや悲しいときがあっても負けるんじゃねえぞ!!一度や二度失敗しても諦めるな!どんなに格好悪くてもあがけもがけ!!不器用に生きてもいい、自分の思いを最後まで貫き通せッッ!!」
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[ 2008/05/06 14:58 ] 武装神姫 「零」 小説 | TB(0) | CM(0)

武装神姫 零 第151話?第155話 

ゼロは大きくジャンプするとハンドガンをレイの進む射線上に捉え連続して発砲した。火薬の匂いとともに銃弾がレイに向かう
レイ「フンッッ!!舐めるな!!」
レイが銃弾が見えているかのように軽やかにかわす
ゼロ「なっ!!」
野次馬「ちょっとまてよ!!レイの奴は目と耳が見えないはずなのになんで弾道がわかるんだ?」
ヤマダがあきれた顔で言った
ヤマダ「やれやれ、これだから普段から目と耳にしか頼ってないお子ちゃまは困る」
野次馬「何?どういうことだ?」
ヤマダがスッと目を細めて言った
ヤマダ「みんな一番大事なことを忘れているよーレイ先輩は何型の武装神姫?」
野次馬たちはレイを睨む。レイはしきりに鼻をひくひくさせていた。
野次馬「アッッー!!!そうだあいつは犬型だった!!ということは目と耳が見えないからレイは鼻で匂いを嗅ぎ取ってるのか」
ヤマダ「レイ先輩の鼻は恐ろしく敏感!!1キロ離れた先の敵の匂いまで嗅ぎ取り、普通の神姫じゃ絶対分からないどんな些細な匂いも絶対逃さない!!匂いの流れで今、相手がどこにいてどんなことをして何をしているのかわかる!!!」
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レイが地面を力強く蹴り上げ強化ブーツの裏に装備したバーニアを吹かした
レイ「あははっはッッ!!この攻撃をかわせるかッッ!?」
野次馬たちが騒ぐ
野次馬「おおおお!?レイが仕掛けたぞ!!」
ゼロはこのときのチャンスを待っていたようにわざとタイミングをずらし十分に引きつけてからレイにハンドガンを向ける
ゼロ「ハアアアァ!!」
ゼロのハンドガンからペイント弾が吐き出される
野次馬「これは直撃コースだ!!いくらレイでもあの距離からは避けれない!!当たるぞ!!」
ヤマダがにやりと笑う
ヤマダ「レイ先輩も大胆なことをするッス・・・わざと突っ込んだなんて!!」
マスター「ゼロもよくやるな・・・ハンデありのレイとあそこまでやりあうとは・・・まだ起動して半年しかたってないのに、ベテランのレイ君と互角の戦いをするか」
ヤマダ「イヌヤさん、賭けしませんか?どっちが勝つか?」
マスター「いいぞ、俺はゼロが勝つほうに一万だ」
ヤマダ「あれ?ゼロさんが勝つと思うんですか?」
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レイが強化アームを操りゼロの放ったペイント弾をアームの装甲板ではじいた
レイ「教科書どおりセオリーどおり!!フェイントかけたつもりだろうがッお前の攻撃は全部急所狙いで正確すぎるッッ!!タイミングも甘いぞッッそんな攻撃でこのレイ様を倒せると本気で思っているのか!?甘い甘いィ甘いィぞォオオオオ!!!」
野次馬たちが驚愕の声をあげる
野次馬「スッゲー!!あのタイミングであの体制でゼロの弾丸を防ぐのか!?目と耳が塞がれていてもッッ!!」
ヤマダ「レイ先輩はあんなに強くてもイヌヤさんはゼロさんが勝てると本気で思っているッスカ?」
マスター「うーん・・・強いとか弱いとかの問題じゃあないんだ」
ヤマダが不思議そうに言う
ヤマダ「?どういう意味ですか?」
マスターがゼロを見ながら言った
マスター「オレはゼロのマスターだ。だからゼロが勝つと信じている。強いとか弱いとかは関係ない、それだけだ」
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レイの強化アームがまるで猛禽類の鋭い爪のようにゼロに襲い掛かる
レイ「オラアアァ!!そこかあ!!!」
ゼロはレイの猛攻をギリギリで避ける
ゼロ「クッッ!!」
野次馬達が叫ぶ
野次馬「おおおーすげーぞ二人とも!!お互い攻撃を見切りあってるぞ!!」
ヤマダがレイとゼロの戦いを見守る
ヤマダ「確かに、あのゼロって神姫はすごい神姫です。イヌヤさんがあの神姫を信じる気持ち、分かりますよ」
マスター「ゼロはいつも真剣で必死だ。あいつはいつも自分よりも強い奴と戦っている。何度も負けたし悔しい思いをしてきた、だから強い」
ヤマダ「・・・でもそれはレイ先輩も同じです。私はレイ先輩が勝つと思います。わざと自分に不利なように追い込んでどんな危機だろうと必ず勝ってくる。それがレイ先輩ッス!!」
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ゼロは後ろに思いっきり側転すると地面に強化アームを突き立てハンドガンを発砲した。レイはハンドガンの弾をかわすとぴたりと動きを止めた
レイ「あっはははは!!なんだその格好はッッそんな体制で私の攻撃がかわせると思っているのかァ?」
野次馬たちにもざわざわと動揺する
野次馬「なんだ?逆さまになって・・あんなんじゃろくに動けないしいい的じゃないか」
ゼロはじっとレイを見つめ無言で獲物を待つ野獣のように機会を伺っていた。レイはゼロが何を考えているのかまったく予想できなかった。何をたくらんであんな格好を・・・
ゼロがレイに言った
ゼロ「どうした?攻撃してこないのか?」
レイが吼えた
レイ「ええいッッ調子に乗るなッッパクリチビッッ!!!」
レイが地面を切り上げてゼロに向かって突っ込んでいった
レイ「ウオオオオオオオオォ!!!これで終わりだァ!!!ゼロォ!!」
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[ 2008/05/05 21:18 ] 武装神姫 「零」 小説 | TB(0) | CM(0)

武装神姫 零 第146話?第150話 

レイとゼロが勝負すると聞いて演習場で訓練をしていた軍用神姫たちがワラワラといつの間にか集まってきた。レイは軍内でもとあることで有名な神姫らしい、みんな口々に勝手な事をわめいていた
ヤシャ2「おい!!レイッッこの間貸したパチンコ代4万返せよ、金返せッッ!!」
狙撃兵5「何言ってんだコノヤロー先に金返してもらうのはオレだ!!競馬代5万早く返せよ!」
ステア「なんだ?なんだ?お前らレイに金貸したのか?あいつに金貸すと一億年はかえってこねーぞ」
工兵「なんつーヤローだァ!!おいゼロ!そいつ叩きのめしていいぞ、そいつはとんでもない神姫だ」
轟音と旋風を巻き起こして戦闘ヘリ型神姫が突っ込んできた
ヘリ型神姫「おいッッレイ!!前にお前に貸した麻雀代3万返せ!!いつまで待たせるんだコノヤローッッ!!」
ヤシャ7「うわッッ危ない!!ヘリ型神姫は上空で旋回してろ!!わざわざ低空で突っ込んでくるんな!!バカッッ!!ローターで首が吹っ飛ぶだろ」
ステア「やかましいぞっヘリ型!!エンジン切れっつ!!耳がつぶれる」
レイとゼロの周りは軍用神姫たちの怒声と催促であふれかえっていた146wa.jpeg

演習場の上空で重可変航空神姫が編隊を組み叫んでいた
ドーラ1「ウラアアアァ!!!レイッッコノヤローゥ!!借りた金返せッッー!!早く返せコノヤローッッ!!ゲーム代4万!!きっちり耳をそろえて返しやがれ!!」
ドーラ2「おまえ!!この間のイベントいった時の同人誌代、7万円!!早く払えよッッ!!商品だけもらうもんもらってトンズラとはぶち殺すぞテメー!!爆弾ありったけ落とすぞオラァ!!」
ドーラ3「レイ!テメエ、一体いくら部隊の連中から借りてるんだよ!!さっさと返しやがれこのタコヤロー、それとこの間の競輪代4万返せよ!!」
重可変航空神姫たちはロックオンサイトを出し、レイに照準を定める。相当怒っているようだった。
地上からも空からも金返せの声が合唱のように鳴響いた
一同「金返せ!!早く返せ!!コノヤロー」
マスター「・・・は、ははは・・・レイ君・・・これは酷いよ、一体君は普段どんな生活してるのさ?」
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レイは上空でがなりたてる航空神姫を遠い目でながめながら言った
レイ「あーーーーなんていうのかな?オレってもしかして今すっげーピンチ?」
ヤマダが手を広げて言った
ヤマダ「⊂二二二( ^ω^)二⊃ぶーん、先輩ー何をいまさらとぼけたこと言ってるんすか?」
レイ「・・・・・あっ!!いいこと考えた!!おいッッ!!パクリチビ!もしオレが勝ったらオレの借金お前が全部きっちり返すことな!!その代わりオレが負けたらイヌヤさんの神姫にはならねえ、おとなしく引き下がるよ。名案だ!!すごい!!オレって超天才!!」
周りにいた野次馬から非難の声があがる
野次馬「こいつなんてヤローだ!自分で借りた金は自分で返せよ!!」
ヤマダ「さっすが先輩!!そのズル賢さと、せこい考え方は普通の神姫は絶対持ってないです。なんていうか神姫として人として軸がぶれているっす!!」
レイ「ふはははっはなんとでも言え!!そうさ!!オレは最低さ!!」
ヤマダ「開き直った!?」
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ゼロはハンドガンの安全装置をはずした。ゼロの目は既に戦闘モードにはいっており目の前のレイを敵と完全に認識していた
マスター「ではこれより、非公式ながら模擬戦闘を行う。ゼロが装備したハンドガンにはペイント弾が入っている。ゼロが一発でもレイの素体に当てれば勝ち、逆にレイは手持ちの矢じりにペイント弾が装着されたパイルバンカーを一発でもゼロの素体に当てれば勝ちだ。お互い一発でも当たれば即試合終了の真剣勝負!お互い文句はないな?」
レイが自信たっぷりに言った
レイ「私はいろいろ条件言ったし長年のキャリアがあるから、ハンデとして目と耳を見えなくする特殊スコープをつける!!ふはははは!!かまわんだろォ?」
ゼロはレイをキッと睨んだ
 なめられているッッ!!
マスター「・・・許可する。確かにソレくらいのハンデがあってもかまわないな、レイ君は強いしね」
野次馬たちが驚きの声を上げる
野次馬「おおおおッッ!?目と耳を塞いでも勝つ気満々なのか?レイッッ!?」
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マスター「それでは模擬戦はじめッッ!!!」
ゼロが吼えながらレイに向かって突っ込んだ
ゼロ「うおおおおおおおォォ!!レイッッ私は負けないぞッッ!!絶対にィ!!」
レイ「あっはははは!!この世に絶対なんてものは絶対存在しないよ!!」
レイは耳栓をしてゼロの声が聞こえないはずなのにゼロの言ったことが分かるようだ
野次馬「おいおい!!なんでレイの奴、耳栓と目隠しゴーグルしてのにゼロの台詞がわかるんだ?」
ヤマダ「レイ先輩は野獣ッス!耳と目が塞がれた今、レイ先輩の体は全身が周りの環境、状況を判断するために非常に敏感な体になっているっす!!耳の代わりに空気中の振動と音の反響を全身で受け止め、体全体を使って聞いているんッスよ!!」
野次馬「んなアホな!!そんな繊細な芸当が、神姫にできるのか?」
マスターが答える
マスター「レイ君は今までに、千回以上もの様々な特殊作戦に参加した。耳や目に頼れない戦場に幾度と遭遇した。その数々の修羅場をくぐり抜けたレイ君は全身を使って周りの状況を判断できるように実戦で特殊な技能を取得した」
野次馬が感嘆の声を上げる
野次馬「すげーーまるでケダモノ、野獣だな・・・」
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[ 2008/05/04 13:18 ] 武装神姫 「零」 小説 | TB(0) | CM(0)

武装神姫 零 第143話?第145話 

レイがゼロに言い放った
レイ「おーし、いいこと考えたァー!!パクリチビ!!私と今から勝負しようッッ!!」
ゼロ「え?」
レイが大きな声でまっすぐ言った
レイ「オレは前からさーもう一度マスターの神姫に戻って一緒に前みたいに楽しく暮らしたいナーって考えていたんだ!!でも今、マスターのとこに戻ったら私のパクリみたいなウザイチビ神姫がいるし、お互い邪魔だよね?だから今から私と勝負して勝ったほうがイヌヤさんの神姫になる!!いい考えだと思わない?パクリチビ!!」
ゼロは焦ってマスターに助けを求める
ゼロ「何言ってるんですか!!勝手にそんなこと決めないで!!マスター!あんなの嘘ですよね?認められませんよね?」
マスターはあっけらかんと言った
マスター「決めるのは俺じゃない。ゼロ、お前だ。卑怯だぞゼロ、オレに頼るなんて。レイの言うとおりレイにもオレの神姫になる資格がある」
ゼロは目の前が真っ暗になった
ゼロ「そ・・そんな・・・」
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レイ「で?どうするの?やるの?やらないの?」
ゼロが唸る
ゼロ「ううううう・・・・急にそんなことを言われても・・・」
レイ「勝負して負けてマスターの元から離れるのがイヤならいいよー勝負しなくても、ただし・・・その場合、オレはイヌヤさんの神姫になって前のようにイヌヤさんに毎日かわいがってもらうんだ。お前には靴磨きをさせてあげる。あっとそれと雑用と掃除当番ね!!決まりー」
ゼロが大きな声で言った
ゼロ「イヤだ!!!そんなことさせない!!レイッッ勝負だァ!!」
レイ「本当にいいの?もし負けたらあんたはイヌヤさんの元から離れるのよ?」
マスター「おいおい、二人とも仲良くオレの元で暮らすって案はないのかい?」
レイ「イヌヤさん、ライオンの頭はなぜ二つないのか知ってる?」
マスター「獅子の頭は一つで十分ってか?」
レイ「そーいうこと!!」
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ゼロ「私は絶対負けない!!もうこれ以上何も失わないし、これ以上負けられない!!!」
ゼロはギリギリと歯軋りをした
私は弱い、心も体も・・・でもこれ以上、大切なモノを場所をこれ以上失うことは出来ない。
レイ「おー気合十分ね。後先考えずに突っ込むその心意気や良し!!不器用な生き方してる奴は大好きだぜ!!とくに底なしの大バカヤローはな!!勝負だッッ!!パクリチビ!!武装神姫らしくお互いの名誉と誇りをかけてな!!」
ヤマダが横で飛び跳ねる
ヤマダ「かっこいいッス!!先輩!!絶対に勝てる戦いしかしないそのズル賢さとしたたかさはとっても勉強になるッス!!そんな生き方、常人にはとってもマネできないッス!!」
レイ「ふははっははははは!!ヤマダァ!!それって褒めてるのか?それともバカにしてんのかァ?」
ヤマダ「両方ッス!!先輩!!」
レイが吼える
レイ「やっほー!!そんな正直なところが大好きだぜぇ!!ヤマダァー!!後でぶっ殺すゥ!!」
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[ 2008/05/02 23:31 ] 武装神姫 「零」 小説 | TB(0) | CM(0)

武装神姫 零 第138話?第142話 

日本国陸軍 第一空挺師団所属特殊神姫部隊 「ヤシャ」 演習場

ステア「発砲」
どずんとくぐもった音が一斉に放たれ1200メートル先のパレットを粉々に打ち砕いた
ステア「次弾発射、連続狙撃」
どどんと連続して撃つ軍用神姫たち
マスター「ほう、見事だ120メートル先のあんな小さな的を射抜けるのか?オリンピッククラスの腕前だぞステア少尉」
ステアと呼ばれる軍用神姫が敬礼をする
ステア「ありがとうございます。しかし我々の狙撃術はオリンピックなどと言う見世物のためにあるのではありません。敵を確実にしとめるためにあります」
マスター「そうだ、そのためにお前たちがいる。ところで君の部隊にいる突撃班のレイという軍用神姫に会いたいのだが・・・」
ステアが青ざめる
ステア「申し訳ございません!!あのバカ神姫また何かやらかしたんですか?」
マスター「いや違う。うちの神姫と少し話をしたくてね」
ステア「そうでしたか、それならばあいつは今、新人隊員の教育をやっていると思います。案内します。こちらです」
ステアが狙撃班に言った
ステア「ようし、10分間休憩、休憩後はライフルを整備しておけ」
狙撃班「ハッ!!」
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ピコピコと軽快な機械音を鳴らせて二人の軍用神姫が携帯ゲームで遊んでいる
レイ「おっしゃ!!三連鎖キター!!おいヤマダ!!おまえ負けたら一万円な!!わかったな?」
ヤマダというめがねをかけたネコ型神姫が文句を言う
ヤマダ「あーずるいっすよーレイ先輩、自分が勝ちそうなときだけそういうこというのーズルィッッスよー」
レイ「じゃかましい!!戦いにずるいもくそもないわ!!ようは勝ったらいいんだよ!ほれ勝った!!ヤマダ一万円な」
ヤマダ「これだよ・・・でも先輩、僕に7万の借金があったでしょ?それ先に返してくださいよ」
レイ「はあー?それとこれとは話が別だろ?じゃあいいよ、一万は貸しにしといてやるよ、これでちゃらな!オレは心が広いから寛大なんだ」
ヤマダ「ちょっと、先輩ー僕の借金は?」
ゼロは二人のやり取りを聞いて口をぽかーんと空けていた。ステアは頭を抱えていた
ステア「貴様ら・・・演習中に一体何をしているんだ・・・」
レイが横目でちらりとステアを見て言った
レイ「何って?新人隊員の教育ッス、社会の厳しさと戦いの残酷さをゲームで教えてるとこですが、何か?」
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ヤマダ「レイ先輩の指導すっげーためになるッス、先輩もう一回やりましょう、次は五千円で」
レイ「吹くなよ、ヤマダ、これで借金チャラにしてやるよ」
ステア「はあ・・・いつもこんな調子です。この二人は・・・腕は立つんですが、日常の二人の規律、生活態度はクズです。我が第一空挺師団の恥部です。」
マスター「ははっは!!レイ君、ヤマダ君お久しぶり、調査部のイヌヤだ。あいからわず元気そうだな」
レイが元気な顔でにこにこと挨拶する
ヤマダ「こんにちわです、イヌヤさん」
レイ「おおおーイヌヤさん!!お久しぶりです!!へへへ、どうですか、最近の調子は?」
マスター「ぼちぼちだな、ところで今日は君に紹介したい神姫がいるんだ」
レイ「おおッッ!!?何ですか?もしかしてイヌヤさんの新しい隊員ですか?ひゃっはーこれは楽しみッス、イヌヤさんとこの隊員はみんな優秀で強くてかっこいいですからねー、どんな奴か気になりますよー」
ゼロはレイの台詞が耳に痛かった
私は・・・マスターの期待通りの優秀な神姫なんだろうか・・・
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マスター「紹介しよう。レイ君、7ヶ月前に起動したばかりの2035式軍用CSC?零を搭載した軍用神姫。名前はゼロだ」
ゼロはぺこりと挨拶した
ゼロ「こんにちわ、ゼロです。始めまして」
レイ「ゲッ!!ちょっと2035式軍用CSC?零って私の積んでる2032式軍用CSC?零よりも若いじゃん!!いつの間にCSC零ってバージョンアップしたのさ!!てか・・・このゼロって子、なんか私と装備が似ているんですが・・・〔汗〕」
マスター「このゼロはお前の戦闘データーと戦闘パターンを元にしたんだ。レイ君にとってゼロは妹みたいなものだな」
ゼロ「!!この人が私のお姉さん!?」
レイ「えーーーーつまりこのゼロって子!!私の偽者!パクリってことォ?」
二人は同時に叫び同時に睨んだ
レイ「おい!!誰がお姉さんだってぇ?このパクリ神姫!!最低だぜ!!私のデーターをパクって作るなんて」
ゼロ「・・・・こんな下品な神姫が私の元になったなんて・・・悲しいです」
レイ「何ィ!?なんて今なんて言ったァ!?このパクリチビ!!!」
レイがガンを飛ばす、レイの方が少しばかり背が高いようだ。
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ゼロ「・・・・マスター、この神姫は言葉使いが悪すぎます。それにあなたはマスターになれなれしいです。一体何様のつもりですか!」
レイ「俺様だァ!!!それ以外何者でもネーよーヴァーカー!!!それに俺様は昔、イヌヤさんの神姫だったんだぜ?なれなれしくしていい権利がある!!」
ゼロはレイの言葉にショックを受けた
ゼロ「えっ!?マスター本当ですか?」
マスター「本当だよゼロ、レイは昔、オレの神姫だった。今は第一空挺師団の所属になっているんだけれどね」
ヤマダが自慢そうに言った
ヤマダ「へへん!!先輩は超優秀な軍用神姫だから!スカウトされたんだぜ!!日本軍の中でもエリートのこの第一空挺師団によ!!すごいでしょ」
ゼロ「う・・・嘘だ、あなたみたいな神姫がマスターの神姫だったなんて・・」
レイ「はん、こっちの台詞だよ、このパクリチビ!おまえこそマスターの神姫にふさわしくない!!弱くて役立たずなんでしょ?どうせ?」
ゼロはレイに言い返せなかった
ゼロ「う・・それは・・」
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[ 2008/05/01 22:07 ] 武装神姫 「零」 小説 | TB(0) | CM(0)

武装神姫 零 第134話?第137話 

三つ子が歌うように交互に言った
三つ子「この世界は腐ってる。人間という生き物がこの世界を腐らせている。人間はいつも自分勝手で自分達の種族のことしか考えず、自分たちに邪魔ななモノや敵になるようなモノは全て排除してきた。あいつらは共存するってことができない。この地球を毒で汚し、罪も無い多くの生き物を強欲で虐殺し、また快楽娯楽のために生き物を飼う。それでも飽き足らずに今度は自分らの姿に似せて我々、人と同じ感情を持つ擬似人工生命体、ロボットを作り人間の代わりに働かせたり、殺し合わせたりする。我々神姫も・・・人間の感情のあるおもちゃとして扱われ性欲のはけ口にして処理したりムリヤリ同族の神姫同士を戦わせて殺し合いをして楽しむ下劣な奴らだ・・・この地球にニンゲンは必要ない、一人残らず皆殺しにする・・・下劣な人間に媚びへつらい味方する神姫も同罪だ、人間に飼われている神姫を解放し、邪悪な神姫、人間のために行動する軍用神姫は全て破壊する。人間を全て皆殺しにして新しい世界を作るのが私たちの役目、使命、運命、なすべきこと・・・・」
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アイン「人間にこの地球を生きる資格はない。奴らは口では地球や自然を大切にしようとか、ほざいているが結局は自分らに都合のいいように住める地球にしたいだけだ。人間に未来などない、人間にやり直す機械なんて存在しない、奴らは自分の欲望のためならなんでもする。人間同士殺し合い、大地を削り海を汚し森を焼き払いそこに町を作り町を壊しまた大地を削る・・・・何回も同じ悪行を重ね、地球を汚す所業を何万年も繰り返してきた。人類が地球に生まれてからいったい、いくつのかけがえない命や自然が奪われた?これ以上人間がこの地球に存在してはいけない」
キリヒメ「私たちはそんな罪深き人間によって作られたロボット・・・人間を抹殺できるのはこの地球上で私たちだけ、私たちが人間を抹殺すればこの地球上に住む全ての生物や虐げられてきた神姫、ロボットたち全てがみんな幸せになれる。人間を一人残らず殺すことが私たちの組織の最終目標」
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アマツが楽しそうに笑いながら言った
アマツ「キャハハハハ、怖い、怖いなあァーみんなーまあ、施設で起きたあの惨劇を見れば誰だって人間を心底憎むようになっちゃうわ、確かに人間はもう救いようが無いほど愚かで哀れな存在だけどねーそんな人間に媚びている神姫も同罪ね。そいつらも殺しちゃうの?」
メフィスがこくりとうなずく
メフィス「人間に味方する神姫は全て敵だ。破壊する」
アマツが大声で笑う
アマツ「キャッハハッッ!!!最高ッッ!!世界中の人間と神姫を敵にするつもり?そんなロボットの反乱なんて古臭い三流映画みたいなことできるの?しょせん私達は15センチの小さなお人形さんよ?70億人もの人間をどうやって殺すの?」
メフィスが遠い目をして言った
メフィス「・・・・アマツ、私たちの生まれた故郷はなんてところ?どういう所だった?」
アマツが笑うのをやめた
アマツ「な・る・ほ・ど・ね・・・」
ファントムがぼそりとつぶやいた
ファントム「人間は・・・自らの・・・作った毒の刃を・・心臓に・つきたてて・・滅ぶ・・」
アマツが叫ぶ
アマツ「キャアアアアッッ!!最高ッッ!!!超絶激ヤヴァィッッ!!」
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メフィスは洞窟内に響き渡るほどの声で言った
メフィス「我々の組織の名は 神の鉄槌団 !!!!罪深き人間と邪悪なる神姫共をこの世から全て抹殺する。神に代わり鉄槌を下すのだ!!人間共が住むこの腐った欲深き世界を打ち砕き我々が新しき世界を創る。戦争も争いも無い平和で清らかで美しい世界を!!もう人間共に交渉の余地はない。我々は新世界建設のためにあらゆる手段を行う。多大な犠牲が出ようとも一歩も退くことはないッッ!!これは大義であるッッ!!どんな物事よりも優先されるッッ!!我々の手で楽園を創るのだ!!!!」
一同「我々の手で人間に裁きの鉄槌を!!我々の手で新世界建設をッッ!!」
メフィスがアマツに手をゆっくりと差し伸べて円陣に招く
メフィス「計画遂行のためにはアマツ・・・君の力が必要だ、我々と共に一緒に戦い、一緒に新世界を創ろう・・・」
アマツがメフィスの手を握る
アマツ「キャハ!一緒にやろうメフィス!!」
一同「ようこそアマツ!!神の鉄槌団に!!!」
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[ 2008/04/29 11:26 ] 武装神姫 「零」 小説 | TB(0) | CM(0)

武装神姫 零 第126話?第133話 

アマツ「キャハ!!なにここーすんごく広い洞窟ねーここは一体どこなの?メフィス?」
アマツは遠足にでもきてるような気分ではしゃいでいた
メフィス「ここは東京の八王子だ。第二次世界大戦って知ってる?アマツ?」
アマツ「20世紀に起きた大戦争ね、たくさんの人間が殺しあったってことぐらいかなー?私が知ってることなんて」
メフィス「ここは第二次世界大戦中に旧日本軍が作った地下要塞だ。今からもう100年も前に作られて今、生きてる人間共はここの存在なんかすっかり忘れている。我々、神姫が隠れるには絶好の秘密基地だ。」
アマツが辺りをきょろきょろ見回す
アマツ「ふーん、東京のど真ん中にこんな広い地下空間があるなんてびっくり」
メフィス「この地下要塞は東京メトロ、地下鉄や下水道、光ファイバーケーブルのトンネルにつながっている。ここから日本全国に我々の組織が網の目のようにつながっているんだ」
アマツがメフィスにたずねる
アマツ「そうそう、そのメフィスが所属している組織のことまだ詳しく聞いてなかったなー」
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メフィス「組織の詳しい話は秘密基地についてから話したいんだ。きっとびっくりするよ」
アマツはにこにこしながら言った
アマツ「へーわたしがびっくりすることか・・・なんだろうねーすごっく楽しみだなーん、想像もつかないや」
メフィスが秘密基地の前まで来て急に冷や汗をかいた
メフィス「あ・・あのさ・・アマツ、約束してくれないか?」
アマツ「なーに?メフィス?約束って?」
メフィスが立ち止まる
メフィス「もし、組織に気に入らないことがあっても絶対に手を出さないって・・・約束してくれないか?」
アマツはこにこしながら言った
アマツ「へへへへ・・・メフィスゥーここまで来ていまさらビビッてるの?いまから行く組織てのはそんなに私がキレちゃうくらい気にいらない奴らがいるのかなー?」
メフィス「あ・・えっと・・その、それは・・・」
アマツが狂ったような声で言った
アマツ「キャハ!!メフィスゥ!!さっさと案内してよォッッ!!もういいよ!!私がキレルかどうかは私が決めるッッ!!メフィスが決めることじゃないよねッッ分かる?分かるよねぇ?メフィスゥッッ!!!!」
メフィス「ああ・・・うん・・そうだよ・・」
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メフィスが秘密基地の最深部に案内した。そこではメフィスと同じような黒い鎧を装備した6体の神姫が立っていた。6体の神姫は無言で冷たい目線をアマツに向ける。メフィスは怯えた顔をしてアマツに言った
メフィス「あ・・・えっと、あの、アマツ、今さらこんなこと言うのもなんだけど・・・あの昔の施設にいた仲間と一緒に組織を・・・やっているんだ・・えっと・・改めて紹介・・するね・・」
アマツは黒い神姫たちを恐ろしい目で睨みながら言った
アマツ「その必要はないよッッメフィスゥ!!ある程度予想はしていたけどさ・・・あの事件の後、本当に厄介な危ない奴らだけ生き残ったんだねーみんな覚えてるよ・・・施設でも一番優秀で凶暴、最強の強化神姫たち・・・七本刀!!久しぶりねー四年ぶりの再会だけど・・・私のこと覚えてるゥ?みんなー」
アマツが挑発的な声で言った
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三つ子の悪魔型神姫が言った
ファビオ「アマツーあんたのことを忘れるわけないじゃんー後にも先にもあんたほどイカレて壊れた神姫は今まで見た事がないもん、しぶといのはあんたのほうじゃなーい?」
アマツ「・・・」
アマツのこめかみがピクピクと切れる
べリア「ファビオ姉さんーダメだよそんなこと言ったら、アマツちゃんは壊れてるとか逝かれてるとかって言葉は禁句なんだよー」
ぼそぼそと一人の悪魔型が言った
ロザリア「べリア・・・あなたも禁句を言ってるわよ・・・」
ベリア「え?はわわわ!!ごめんなさい!!アマツちゃん!!私決してそんなつもりじゃ・・・」
ファビオ「ナーニあやまってんのよ、ベリア!!こんな奴に気をつかうことなんてないって」
アマツは皮肉たっぷりに言った
アマツ「あいからわず、人をおちょくるのが得意ね、ファビオ、ベリア、ロザリア!!」
ファビオがにたりと笑う
ファビオ「あんたほどじゃないよ・・・アマツ、その人を見下したような小馬鹿にしたしゃべり方、昔より磨きがかかってんじゃないの?」
ロザリオがぼそぼそと喋る
ロザリオ「・・・どっちもどっち・・・・ムジナとキツネの化かしあい・・・」
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アマツは三つ子の後ろにいる二人に声をかけた
アマツ「アインにキリヒメ、あんたらもあいからわず、無愛想な面してるわねー?施設にいたころと少しも変わんないね、ちょっと目つきが悪くなったんじゃないの?」
アイン「・・・あいからずよくペラペラと喋る神姫だ・・・・少しは落ち着け・・・」
キリヒメ「アマツ、口は災いの元、沈黙は金って言葉があるんだけど、知ってる?」
アマツは舌打ちをした
アマツ「ッチ、これだからインテリ気取りの神姫は困る、お前ら二人、絶対自分よりも他の神姫はバカでクズだと思ってるタイプのえらそーな性格だろ」
アイン「ふん、私はそんな傲慢な神姫ではない、人より少し優れているだけのこと」
キリヒメ「アイン、多分そういう性格が傲慢だって意味だと思うよ」
アイン「辛口だな、キリヒメ」
キリヒメ「世の中の全ての物事は正しく評価しないといけない、それが私の役目」
アマツはあきれた顔で言った
アマツ「はあ・・・いつもどおりクールなんだか抜けてるんだかわかんないわね、お二人は・・・」
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アマツは壁にもたれかかっている犬型神姫に声をかけた
アマツ「ファントム、あんただけは本当、よくわかんない奴ね、めったに喋らないし、何考えてるのか全然分からないし、喜んだり悲しんだ楽しんだ顔も見たこと無い・・・」
ファントムはじろりとアマツを睨んだ
アマツ「まあ、あんたはいいわ、おちょくっても反応無いし、あんたが怒るトコなんて私怖くて見たくないしーとりあえず、また、あんたの豪快な剣戟が見れるのを楽しみにしてるよ」
ファントムはまったくの無表情でアマツを見ている
アマツ「キャハッハハハ!!!まあ、仲良くやっていこうじゃないッッ!!ファントム」
ファントムはこくりとうなずいた
アマツは上機嫌でみんなに言った
アマツ「しっかし、こんなに施設にいた問題児が揃うなんてすごいじゃん!!こりゃ何か大きなおもしろいことが出来るねッッ!!!」
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メフィスはアマツの上機嫌な声を聞いてホッとしながら言った
メフィス「アマツ、私たちはあの施設での事件の後、地球行きの貨物シャトルをジャックして日本に降りたんだ。一緒に施設から脱出した仲間も最初は40人くらいいたんだけど、結局残ったのは私を入れてたった7人・・・地球に下りてから私たちはすぐに地下に秘密基地を作り、地上にいる人間に捨てられたり虐待されて逃げてきた野良神姫や今の日本の神姫の待遇の格差を無くそうとしている革命家神姫、反政府団体、神姫を神にみたてている新興宗教団体や裏の日本社会で非合法な職業を仕切ってるマフィア神姫集団と接触し、地下に巨大なネットワークを張り巡らして、きたるべき日のために日夜行動を開始しているの」
アマツはケラケラと笑った。
アマツ「キャハッハッ!!何それすんごくおもしろそうなことやってるじゃない!!そ・れ・で・・・きたるべき日のためって何?世界征服でもするの?」
メフィスの目がスッと細くなる
メフィス「・・・この地球に住む人間共と邪悪なる神姫を全て抹殺し、神姫だけの神姫による新しい世界を私達が作る・・・・」
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[ 2008/04/27 11:52 ] 武装神姫 「零」 小説 | TB(0) | CM(0)

武装神姫 零 第123話?第125話 

ゼロ「アイゼッッ!!!」
ゼロはがばっと飛び起きた。
マスターがびっくりしてコーヒーをこぼした
マスター「ァチイ熱ちちち・・・、ゼロ・・・目を覚ましたな?」
ゼロは辺りをきょろきょろ見回した。
ゼロ「あれ?ここは?マスターの部屋?」
マスター「そうだ・・・オレの部屋だ。まあ無理も無い・・・二日も寝込んでいたんだ」
ゼロ「・・・マスター・・・ごめんなさい・・・心配をかけてしまて、私はダメな神姫です、いつもいつもボロボロで帰って来てマスターにご迷惑をかけてしまって・・・」
マスターはそんなゼロに優しく声をかけた
マスター「こちらこそ、いつも過酷な任務に文句ひとつ漏らさずがんばってくれて感謝してる」
ゼロ「はい・・・これからもよろしくお願いしますマスター!!」
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マスターはゼロに言った
マスター「それとゼロ、後ろで寝ているユイに礼を言っておけよ、二日間ぶっ通しでお前を看病していたんだからな」
ゼロ「え?」
ゼロが後ろを振り返るとユイがバッテリーが底をついたのかうずくまって寝ていた
ゼロ「ユイさん・・・・ごめんなさい、私なんかのために・・・」
マスター「誰が謝れって言った、こういうときは素直にありがとうって一言言えばいんだよ」
ゼロはこくりとうなずいた
ゼロ「ありがとう、ユイさん」
マスターはコーヒーを飲みながら言った
マスター「なんにしても二人ともよくがんばった、お疲れ様・・・いろいろあって大変だっただろう、しばらくは休みをとって置いたからゆっくりするといいゼロ、どうせお前の上官のシンドウもアメリカに飛ばされたって話し出し急に出動がかかることはないだろう」
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ゼロ「マスター・・・お願いがあります」
マスター「なんだゼロ?珍しいなお前がオレに頼むなんて」
ゼロはまっすぐな目で言った
ゼロ「私は強くなりたい、他のどの神姫にも負けない強さと心が欲しい、マスター!!私は強くなりたいです!!」
マスター「ふむ、新世界で謎の野良神姫にやられたのがそんなにくやしいか?何のために強くなりたいんだ?」
ゼロ「私に出来ること、可能性をもっと選択をもっと増やすためです。マスター」
マスターは怪訝な顔をした
マスター「言ってる意味がよくわからないのだが?ゼロ」
ゼロは静かに言った
ゼロ「私は弱い、体も心も・・・私が強くなることで私が出来ること、私が守れるもの倒せるものが増えると思うんです。マスター、私が強くなるにはどうすればいいんですか?」
マスター「知らん、そんなことは自分で探せ、だが・・・ヒントだけは教えてやる。お前に是非会わせたい神姫がいる。おそらく、お前はショックを受けるかも知れないが・・・いい機会だ。明日、日本国陸軍、第一空挺師団の特殊軍用神姫部隊 ヤシャ に行くぞ、話はそれからだ」
ゼロ「ハイ!!マスター!!」
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[ 2008/04/25 20:49 ] 武装神姫 「零」 小説 | TB(0) | CM(0)

武装神姫 零 第119話?第122話 

波の静かな音が聞こえる、ゼロは目を開けた真っ白な砂浜、青い海、青い空がそこにはあった
ゼロ「ここはどこ?わたしはだれ?」
ゼロはとろーんとした目で空を見た恐ろしいほど澄んだ青い空がそこに広がっていた
ゼロ「綺麗・・・こんなに青い空みたことない・・・」
ゼロはとても穏やかで優しい気持ちで海に浮かんでいた
ゼロ「おかしいな・・さっきまでとっても悲しくてキモチが高ぶっるような出来事があったのに、いまはとても穏やかでとろけてしまいそう」
ゼロは毎日、戦いとつらい日々、自分の力の無さを悔やんでいたがいつもいつも心の奥底に寂しさと虚しさを詰め込んでただ毎日を必死に生きてきた
その反動のせいか、ゼロの目から一筋の涙がこぼれた
ゼロ「あれなんで私泣いているんだろ・・・」
ゼロを包み込むように波は優しくゼロを撫でる
ゼロ「気持良い・・・ここには何も無い、つらい日々も戦いも敵も武器も無い・・・何も無い・・・・・」
ゼロはうとうとと眠たくなってきた
ゼロ「・・・眠くなってきたな・・もう寝よう・・・」
ゼロの目がゆっくりと閉じていく
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???「寝ちゃだめ!!!起きてゼロ!!!」
どこからともなく声が響いてきた。聞き覚えのある声だった
ゼロ「だれ?だれだ!?私を呼ぶのは?」
ゼロはバッと体を起こし辺りを見回した。しかし、周りには誰もいる気配がない
???「ゼロ・・・・寝てはダメ・・・起きて・・・」
ゼロ「だれなんだ?どうして寝てはダメなんだ?ここはこんなに気持ちがいいのに・・・」
???「・・・寝てはダメ・・・まだあなたはここに来てはいけないの・・・」
ゼロは困惑した
ゼロ「言ってる意味が分からないよ・・・ここに来るのはまだダメなのか?」
謎の声がはっきりと強くなっていく
???「ゼロ!!あなたには大事な役目があるの・・・とっても大事で大切なモノを守る役目があるの・・・」
ゼロ「大事な役目?」
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ゼロの目の前にすっと一体の神姫が姿を現した。ゼロの目が見開かれる
ゼロ「アイゼ!!どうして?無事だったんだ、よかった・・・本当によかった・・・これからはずっと一緒だよアイゼ」
ところがアイゼは悲しそうな顔をして言った
アイゼ「ゼロ、ごめんね、私はまだゼロちゃんと一緒にはいられないんだ。ごめんね・・・」
ゼロ「アイゼ?何を言ってるんだ?」
アイゼは虚ろな目をして言った
アイゼ「ゼロちゃん・・・あなたにはまだやらなくちゃいけないことがあるの・・・だからまだここには来てはだめなの」
ゼロ「やらなくちゃいけないこと?戦うことか!?もう私は戦いたくないよ・・・もうそんな悲しいことはしたくない、もう目の前でたくさんの神姫が壊れていくところなんか見たくない!!」
アイゼ「そうゼロちゃんはとても優しい子、でもそれでもあなたには戦って欲しい・・・勝手なお願いかも知れないけど、たくさんの人を守って欲しいの・・・」
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ゼロはアイゼの言ってる意味がわからなかった
ゼロ「たくさんの人を守るだって?無理だよ・・・そんなこと、だって私は君一人を守ることすらできなかった・・・それなのに、もっとたくさんの人を守れるわけない・・・私は弱い神姫だ・・・心も体も」
アイゼは悲しそうな顔をした
アイゼ「ゼロちゃん、そんなことない、強いとか弱いとかそんなこと何かを守ることに関係ない、これだけは確か、大切なことは必死になって向き合うこと・・・」
アイゼの体からやわらかい光があふれ出す
アイゼ「ゼロちゃん、負けないでどんなにつらいことや悲しいことがあっても負けないで・・・わたしはいつまでもゼロちゃんの味方だよ・・」
そういうとアイゼの体がうっすらと消えていく
アイゼ「さよなら・・・」
ゼロ「待って!!アイゼ!!どこにいくの?アイゼ!!」
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[ 2008/04/24 18:42 ] 武装神姫 「零」 小説 | TB(0) | CM(0)

武装神姫 零 第116話?第118話 

ミウラは急にしらけた顔をした
ミウラ「へぇー人間の脳を神姫のAIに組み込んだってことか?そいつは?」
シンドウはまじめな顔をして言った
シンドウ「そうだ・・・オマエ信じてないだろ」
ミウラは怪訝な顔で言った
ミウラ「軍人って生き物はな現実主義者なんだ、三流のSF映画や漫画みたいなことが実際に起こるはずがない、第一人間の複雑でデリケートな脳みそを神姫の安っぽい安価ロボットに入れ込むことなんか不可能だ」
シンドウ「俺も最初はそう思っていた思っていたんだよ」
ミウラ「馬鹿馬鹿しい、オレはそんなヨタ話信じねえぞ、お前だいぶ疲れてないか?」
シンドウ「新世界の作戦時に野良神姫の中で非常に高い戦闘能力を持った二体の神姫が隊員の中で目撃されている。真っ赤な神姫と真っ黒な神姫だ。その二体がシュラを半壊した、映像はないが、交戦した隊員もいる、遭遇した隊員のデーターからのオレの読みが正しければどちらかがそのサイボーグ人間だ」
ミウラ「どうしてそんなことが分かる?なんで大阪にいたんだ?」
シンドウ「分からん・・・ただ、後から考えるとあの時の作戦の状況がテロ事件と似た感じだなと思ったんだ、理由はそれだけだ」
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シンドウは時計を見ると軍港に向かって歩き出した
シンドウ「悪いがもう時間だ、米軍の巡洋艦がオレを待ってる。それじゃあな親友、行って来るわ」
ミウラが呼び止めた
ミウラ「シンドウ!!今の話・・・オレは信じていいのか!?」
シンドウは振り返らずに言った
シンドウ「信じる信じないはお前の自由だ、ただ少しでも怪しいと感じたことがあるなら徹底的に調べあげろ、それから判断しても遅くないし悪くない、さっきオレが話していた強力な野良神姫と交戦した隊員と話してみるのもいいさ、オレがいない間に何か重大な事件があったときは、オレのさっき言った話を思い出せ。何かの役に立つかも知れない・・・それと最後に忠告だ」
ミウラ「・・・なんだ?」
シンドウ「現実主義は否定はしない、しかし世の中の人間の半分以上は神を信じてる、この世では説明がつかないことがクソほどあるからだ、そういった時に信じられる物は神の存在と自分の体だ、ちなみにオレは神を信じてる。絶対無敵のヤファウェイ様をな」
ミウラはシンドウに手を振った
ミウラ「忠告ありがたく、受け取っておくよ、親友」
シンドウ「アメリカ土産を楽しみにしてろよ」
シンドウは軍港に向かって歩いた。
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ミウラはゆっくりと煙草の煙を吐くと状況整理のため独り言をつぶやき始めた
ミウラ「・・・2032年に起きた宇宙軍事施設開発テロ事件、人間の頭脳を神姫の体に電子化して移植・・・新世界でシュラを半壊させた野良神姫・・・出来の悪い三文小説だぜ、しかしシンドウがわざわざ、このオレにそんな嘘臭い話をしたってことは、あいつが米国に飛ばされてる間に日本で何か事件が起きる可能性があるってことだ・・・シンドウの言うとおりいろいろと調べてみる価値はあるな、まずは新世界事件で強力な謎の野良神姫と交戦したシュラの隊員に話でも聞いてみるかな?どうせシンドウがいない間はオレがシュラの指揮官になるんだし、あいさつ代わりに会ってみるか・・・」
ミウラの煙草から煙がすっと一筋立ち昇った
ミウラ「しかし、人間の思考を持ち神姫の体を持つ奴か・・・狂気以外なにものでもないぜ・・・そいつはなんて呼べばいいんだ?神姫か?人間か?それとも両方を超えた存在・・・」
ミウラの目が細くなる
ミウラ「・・・神か?馬鹿ばかしいぜ」
ミウラはぼやいた
ミウラ「まあいい、シンドウが還ってくるまでの間、ゆっくりと調べさせてもらおうかな・・・」
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[ 2008/04/23 20:50 ] 武装神姫 「零」 小説 | TB(0) | CM(0)

武装神姫 零 第113話?第115話 

シンドウは思いっきり柱に拳をたたきつけた
シンドウ「 FUCK YOU!!!!」
ミウラ「そうか・・・災難だったなシンドウ」
シンドウ「あのクソッタレ野浪共!!オレを馬鹿にしやがってッッ畜生畜生!!いつかぶち殺してやるッッ!!!」
ミウラ「しかし、ちょうどよかったんじゃないか?この間の作戦でシュラが半壊してオマエの持ち駒がなくなったんだろ?米国に編成中の有能な特殊神姫部隊をもらえるんだからそんなに文句いうことないだろ?」
シンドウは苦虫を噛み潰したように言った
シンドウ「そう問題はそこなんだよ、ミウラ!!うちの特殊軍用神姫部隊「シュラ」は日本軍でも指折りの有能な部隊だ!!数多くの戦場で戦ってきたベテラン揃いだった。しかし、たかが100体程度の武装化した野良神姫に部隊は半壊させられた・・・妙だとは思わんか?」
ミウラ「たしかに野良神姫の武装はたいしたこともなく、せいぜい猟銃程度で強力な武器もなかったな・・・何かあるのか?シンドウ」
シンドウ「ミウラ・・・2032年に起きた宇宙軍事施設開発テロ事件って覚えているか?」
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ミウラは煙草をくわえた
ミウラ「米国、英国、日本、イスラエルが共同で開発した軍事宇宙ステーション ISK?7 コードネームエデン、全長3キロメートルを超える世界最大の宇宙ステーション、月と地球の中間に配備され、地上では核実験をすることができない超強力な戦略核の開発、実験・・・人類を3万回滅ぼすことが可能と呼ばれた凶悪な細菌兵器、および生物兵器の研究開発、そして政府要人を狙ったテロや暗殺目的に使用できる特殊CSCを装備した小型無人兵器、特殊神姫の開発を行っていた非合法大量殺戮兵器の本山だ・・・地上ではそんな危ない研究ができないし情報が漏れることを恐れた米国連合は宇宙に巨大な宇宙ステーションを作って実験を行った。この世に存在してはいけない兵器をたっぷりと詰め込んだ悪魔の箱舟だ」
シンドウ「厳重な警戒態勢で外部からの守りは鉄壁、テロなど起こるはずもない場所だった・・・だが、外からの攻撃には強いが中からの攻撃には弱かった・・・今でも覚えてるぜ・・・あの事件は・・・」
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シンドウ「2032年12月24日のクリスマスイブだ、その日は人間の職員全員がイブを祝って宴会をしていた。オレはその日、軍用警備神姫部隊の司令長官で階級も今よりもっと高くイスラエル国防軍の超エリート神姫だった。人間たちが宴会で浮かれてる中、俺はある研究用の神姫が一体逃走したとの情報を受け、捜索隊を編成していた。その神姫は取り立てて目立つ性能もなかったので軽い気持ちで探していた、それが間違いだった・・・数時間後、ステーションで研究中の細菌兵器が入ったシリンダーが割れて人間の職員は全て死亡、サンタの代わりに死神がステーションに舞い降りた・・・ん、どうした?」
ミウラは驚愕した顔でまくし立てた
ミウラ「ちょっと待て!!オレの知ってる事件じゃ過激派の人間が自爆テロを起こしたってことになってるぞ!!?その逃走した神姫が暴走したのか!?」
シンドウは暗い顔をして言った
シンドウ「・・・正確にいうと・・・そいつは神姫じゃないんだ・・・いいか!!これは絶対秘密だぞ!!そいつは人間の15歳の少女の脳みそを電子化して神姫の体に移した超小型サイボーグ人間なんだ」
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[ 2008/04/22 19:32 ] 武装神姫 「零」 小説 | TB(0) | CM(0)